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県産フルーツの情報発信拠点整備の予算案が否決

 山形県産フルーツの情報発信拠点整備の予算を盛り込んだ県の新年度予算案が3月13日の県議会常任委員会で否決されました。
 これまでに最大会派の自民党から整備の進め方や費用負担などを疑問視する声が上がっていました。

 寒河江市に整備が検討されている「フルーツ・ステーション」をめぐっては、2022年の2月定例会で最大会派の自民党が反発し、県が予算案を撤回。
今回の定例会中に行われた集中審議でも整備の進め方について異論が相次いでいました。

 3月13日の農林水産常任委員会では採決に先立ち、自民党の委員から反対意見が出されました。

【自民党・鈴木学委員】
「明確な波及効果がどれだけあるか全く見通せない」
【自民党・石塚慶委員】
「効果ゼロとは言わないが20億かけて今すぐやることが正しいものかということには疑問」

 その後新年度予算について採決が行われ、自民党の委員による反対票と他の会派による賛成票が同数となり、自民党の相田光照委員長の裁決により否決されました。

【自民党県連 森谷仙一郎幹事長】
「県民の方が一様に良かったなという施設を我々は望んでいるこの1年委員のメンバーもいろいろな意見を出していてそれに対して(執行部が)歩み寄りの姿勢もあって良かったのかなと思う」

 自民党はフルーツ・ステーションの関連予算を削った修正動議をまとめ、15日の本会議に提出する方針です。
 予算の否決を受け、県は。
 
【県農林水産部 地主徹部長】
「議会の指摘なので大変重い指摘だと思う。そういった課題を一つ一つ解決していこうとこれまで進めてきたので理解いただけなかったことは大変残念」

 また、吉村知事は「この度の結果は大変残念。速やかに今後の対応について検討してまいります」とコメントしています。