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今季のサクランボ収穫量 3年ぶりに1万トン超 販売単価は前年比で下落 安定生産に課題

県は26年のサクランボの収穫量を発表しました。不作を乗り越え、3年ぶりに1万トンを超える見込みですが、新たな課題も見えてきています。

「26年は収穫量が3年ぶりに1万トンを回復するという見込み」

県の報告によると、26年の収穫量は不作だった25年を23パーセント上回る1万200トンとなる見通しです。

主な要因としては「サクランボ結実大作戦」として、結実対策の徹底を推進したことで、ミツバチの導入や人口受粉などが、例年以上に行われたことが挙げられました。

また、県内の市場での販売状況も報告され、単価は不作だった25年の7割ほどに留まりましたが、数量が大幅に増えたため、全体の販売額は25年より30パーセント増加したということです。

そして、出荷基準の見直しがあった「やまがた紅王」については、25年に比べ出荷量が6割以上増加する見込みだとしています。

2L以上からMサイズ以上に規格が変更されたことを受け、生産者からは『販売しやすくなった』という声があった一方、『大玉としてのブランド力が低下する』などの意見もありました。

3年ぶりの1万トン超えとなったものの過去10年の平均収穫量には及ばず、県は、安定供給実現に向け取り組んでいくとしました。

【県農林水産部 髙橋和博部長】
「気候変動に強いサクランボ作りを進めながら収量を安定させていくことでさらに収穫量も平年並みに維持していけるのではないか」

お伝えした通り、県は、26年のサクランボの収穫量を発表し、1万200トンと3年ぶりに1万トンを超える見通しであることが分かりました。

ただ、一方で全国の主要の卸売り市場における1キロあたりの単価を見ると26年は2262円、25年と比較すると25%程度下落しています。

25年・24年は生産量が少なかったため、1キロあたりの単価が高くなってしまうのはある程度仕方のない部分もありますが、これほどまで単価が下がった理由は生産量の増加以外にもありました。

【県農林水産部 高橋和博部長】
「2年連続の不作があり特にギフト販売の受注を控えるという業者が多くなった。ギフト需要が減ったことによって販売単価もやはり厳しくなってきている。まずは、安定して生産・出荷をしていくことが大事」

このほか、ふるさと納税の返礼品の取り扱いも伸び悩んだということです。

不作ではなかった3年前と比べると200円近く高くなっていますが、農家を取り巻く状況は「資材高騰」や 「人件費の上昇」など大きく変わっています。

農家からは『価格が下がると経営が厳しくなるのでサクランボの栽培をやめる』という声も上がってきているということです。
 
県はサクランボ王国を守るために『今後、サクランボ農家の収益性の改善に取り組んでいきたい』としています。