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各地で概算金下落 県内農家の不安

JAがコメ農家に前払いする「概算金」がコメ余りなどを背景に今年、全国で大幅に下落しています。県内の農家からは経営への影響を不安視する声が上がっています。

寒河江市でつや姫やはえぬきなどを生産しているジオンジファームです。全国的な概算金の下落を受け、県内への影響を懸念しています。

【ジオンジファーム 渡辺雅一代表】
「今年度のコメは安くなると言われていたのである程度覚悟はしていたが、日本一の生産量を誇る新潟県でも(コシヒカリの概算金が)1万8500円という数字だったので山形はもっと下がるのではないかと不安に思っている」
 
JAがコメを出荷する農家に支払う前払い金で、コメの価格の基準になる概算金。

早い時期に出荷が始まる西日本の産地では2026年産のコメの概算金が軒並み下落しています。
 
そして、日本一のコメどころ新潟県でも約4割の下落となりました。

県内では2025年、つや姫・雪若丸・はえぬきの主要3品種の概算金が金額・上げ幅ともに過去最高となりました。

仮に、県内も新潟などと同じ水準で概算金が去年と比較して4割減となった場合、2024年と同程度の金額となる見込みです。

懸念するのは概算金の下落だけではありません。コメの生産にかかる経費がこの2年で4割から5割ほど上昇しているため、2024年と同じ程度の概算金となった場合は経費が利益を上回ると想定しています。

【ジオンジファーム 渡辺雅一代表】
「農薬や燃料、人件費、すべて上がっている。物によっては2倍近い物もある。2、3年前の水準の概算金になってしまったらその分は利益が減るので赤字経営になる可能性も出てくる」

2026年、農林水産省が所管する公益社団法人が試算したコメの生産にかかるコストの指標は60キロあたり2万535円。
 
渡辺さんは概算金がこの金額を下回る場合、差額分を補償するなどの支援策を国に訴えています。

【ジオンジファーム 渡辺雅一代表】
「国が最低保証するような制度をつくってほしい。そうでないと今後コメに携わる農家はこの不安がずっとついて回るのではないか」