2026年6月20日放送
「最上川 千本だんご」もちもち食感の名物だんご店
今回取材したのは、大石田町にある「最上川 千本だんご」です。 朝早くから仕込みが始まり、開店と同時に多くの人が訪れる人気店には、食感にこだわっただんごと、たっぷりの餡が並びます。 豆腐店から始まった背景や、長く愛される味の秘密を詳しくご紹介します。

店の一日は早朝から始まります。仕込みを担当するのは、店主の五十嵐恵美子さんと娘の皐さん。朝の早い時間から、次々とだんご作りが進められていました。
「最上川 千本だんご」の特徴は、一般的なだんご店のように上新粉などの粉を使うのではなく、県産の「はえぬき」を使っていること。お米をそのまま練り上げることで、もちもちとした弾力がありながら、噛み切りやすく、つるんとした舌触りのだんごに仕上がります。

使う米の量は、平日でも1日におよそ70キロ、多い日は100キロ以上になることもあるそうです。ひと口食べると感じる食べやすさと満足感は、こうした丁寧な仕込みに支えられていました。

この店の原点は「横丁とうふ店」です。もともと豆腐店として営まれてきた中で、店で使っていた蒸気が、だんごや餅作りにも生かされてきました。
地域の農家が持ち込むうるち米やもち米を蒸かし、だんごや餅に加工する仕事を続けていたことが、現在の味づくりにつながっています。2000年には、山形市のデパートで販売しただんごが1日1000本売れるほどの人気となり、「最上川 千本だんご」が誕生しました。
現在も店の一角では豆腐を販売していますが、売り上げの約9割をだんごが占めるとのこと。多い時期には1日5000本ほど売れるというから、その人気ぶりが伝わってきます。豆腐とだんご、どちらの味も大切に守り続けている店です。
店頭に並ぶだんごは、現在およそ36種類。色合いも豊かで、見た目の楽しさも魅力のひとつです。ただ、華やかさを狙って生まれたわけではなく、「おいしいものを届けたい」という思いから、ひとつひとつ開発されてきたそうです。
なかでも印象的なのが、たっぷりとかかった餡。出張販売の際に、お客さんから「もっとつけて」と声が上がり、その要望に応えるうちに、今の盛りの良さになっていったといいます。だんごが見えなくなるほどの餡の量は、今ではこの店ならではの魅力です。
人気ランキングも教えていただきました。
第3位は「しょうゆだんご」。 とろりとした甘じょっぱいみたらし風の餡がたっぷりとかかり、持ち帰りでも人気の一品です。

第2位は「くるみだんご」。 地くるみに自家製豆腐を加えた餡は、白和えのようなやさしい味わい。ふわふわとなめらかな口当たりで、創業当時から愛されている味です。

第1位は「ずんだんだんご」。 旬の時期に仕入れた県産枝豆を使い、味付けは砂糖と塩のみ。枝豆本来の甘さがしっかり感じられ、少し皮を残した食感も楽しいひと品です。やわらかなだんごに、ずんだ餡の風味がよく合います。

さらに、今年はピスタチオだんごも新たに定番メニューに加わったそう。定番の味を大切にしながら、新しいおいしさにも出会えるのが、この店の楽しさです。

最上川 千本だんご
大石田町大石田乙7



