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2026年10月10日放送

朝日町

朝日町のりんご畑へ。100歳の看板娘が迎える「だいちゃん農園」の実りと手づくり体験

新庄今回取材したのは、朝日町にある「だいちゃん農園」。最上川を見下ろすりんご畑で、旬のりんごを味わいながら、農園ならではの手づくり体験にもふれてきました。 数え年で100歳の看板娘・志藤仲代さんを中心に、家族で守り続ける畑とゲストハウスには、山形の実りとあたたかなもてなしが詰まっています。

朝日町の「だいちゃん農園」で迎えてくれたのは、数え年で100歳の看板娘・志藤仲代さん。しっかりと自分の足で立ち、杖なしで歩く姿がとても印象的でした。

仲代さんの元気の秘訣は、「何でも食べること」と、1日3回きちんと食べること。先祖代々100歳を超える長寿の家系だそうで、その朗らかさやたくましさにも、長年受け継がれてきた力を感じます。

農園を支えているのは、長男で10代目園主の政利さんと、一枝さん夫妻。家族で力を合わせながら、この場所の実りと魅力を守っています。

だいちゃん農園では、60年前からりんご栽培を続け、現在は10種類以上を育てています。取材の日に収穫していたのは、深い赤色が美しい「秋映」と、山形オリジナル品種の「秋陽」でした。

「秋映」は、見た目の濃い赤色が印象的な品種。もぎたてをひと口いただくと、サクサク、シャキシャキとした食感で、果汁もたっぷり。さっぱりとした味わいが広がります。

一方の「秋陽」は、桃のようなほんのりピンクがかった色合いが特徴。秋映よりもやわらかさがあり、甘みをより強く感じる味わいでした。酸味は控えめで、食べやすさも魅力です。

この日は半日足らずで800キロ近くを収穫する忙しさ。その選果を担当していたのが仲代さんです。りんごを手に持つだけで重さを見極め、仕分けていく姿には、長年積み重ねてきた経験の確かさがにじんでいました。

収穫のあとは、だいちゃん農園が営むゲストハウスへ。ここでは、採れたての食材を使ったオリジナルメニュー作りも楽しめます。

この日挑戦したのは、秋映と野生のアケビを使ったピザ。山形はりんごの生産量が全国4位、アケビは全国1位と、まさに秋の味覚の宝庫です。生地を伸ばし、具材をのせ、280度のピザ窯で一気に焼き上げると、香ばしい一枚が完成しました。

りんごとモッツァレラチーズの組み合わせは、甘さと塩気のバランスが絶妙。デザートのようでもあり、食事としても楽しめる味わいです。アケビはみずみずしく、ぷるんとした食感が印象的で、チーズとの相性のよさも新鮮でした。

さらにもう一枚は、畑で採れた野菜と自家製トマトソースを使ったマルゲリータ。ソースにはトマトだけでなく、バジルやパセリも入っていて、ハーブの香りが豊かです。仲代さんが育てたトマトのおいしさも、しっかり感じられる一枚でした。

ゲストハウスを切り盛りする一枝さんは、もともと千葉県で英語の教員として働いていた方。その経験もあって、宿泊客の約7割が外国人なのだそうです。

りんご狩りやピザ作りなど、季節に応じた体験が用意されていて、山形の農の魅力を実際に味わえるのがこの場所の大きな魅力。自然の中で過ごしながら、食べること、作ること、収穫することを一度に楽しめます。

「山形の農家の素晴らしさ」や、「おばあちゃんのような力強い生きる力を、世界中の人に素のおもてなしで楽しんでもらえたら」。そんな思いが、このゲストハウスには込められていました。

仲代さんが手塩にかけて育てているのは、りんごだけではありません。畑には、なすや秘伝豆など10種類以上の野菜が育っていました。

具合がよくない日でも、外に出て土にふれていると気持ちがよく、痛みも忘れてしまう。そんなふうに話す仲代さんにとって、野菜づくりは毎日の楽しみであり、生きがいそのものです。

自分で育てた野菜を食べてもらい、「おいしい」「delicious」と喜んでもらえることが励みになる――。その喜びが、仲代さんの元気につながっていることがよく伝わってきました。

取材情報

だいちゃん農園
Daichan Farm Guest House

朝日町玉ノ井202