2026年5月30日放送
採って!食べて!自分で作る!?ワラビ尽くしのアナ2人旅
今回訪れたのは、山形県小国町にある「新股観光わらび園」。東京ドームおよそ14個分という広大な敷地に、みずみずしいわらびが一面に広がる景色は圧巻です。 収穫の楽しさはもちろん、採れたてのわらびを味わえる食事処まで、小国町ならではの“わらびの魅力”をたっぷり見つけました。

山形県は、わらびの生産量が日本一。その中でも小国町は、県内有数の産地として知られています。 新股観光わらび園に足を運ぶと、目の前に広がるのは見渡す限りのわらび。思わず声が出るほどのスケール感で、山の恵みの豊かさを実感できます。
現地の方によると、山焼きの時期と開園のタイミングが合う“ちょうどいい時期”はなかなか難しいそうで、収穫のベストタイミングに出合えるのもこの場所の魅力のひとつ。 やわらかく、みずみずしいわらびが顔を出す季節ならではの風景が広がっていました。

わらびの取りごろの目安は、長さおよそ30センチ。根元から少し離れたあたりを見極めて収穫していきます。 実際に採ってみると、手に伝わるやわらかさが印象的。断面にはつやがあり、みずみずしさもしっかり感じられます。
わらび採りは、しゃがみ込まず立ったままテンポよく進められるのも特徴です。とはいえ、先を見ながら次々に見つけていくので、思った以上に足腰を使う体験でもあります。 また、ただたくさん採るだけではなく、30センチ前後でそろえて収穫すると、その後の下処理がしやすいのだとか。おいしく食べるためのひと手間まで考えられているのが、産地ならではです。
小国のわらびは、ぬめりの強さも大きな特徴。アク抜きをしてもおいしく、塩漬けにしてもそのぬめりが残るそうで、質の高さへの自信もうかがえました。
なお、園の方によると、これまでわらび園でクマが出たことはないとのこと。開けた土地で、クマの餌になるものも少ないためではないかと話していました。とはいえ、来園の際にはクマ鈴を身につける人も多いそうで、自然の中で楽しむ場所だからこそ、備えを意識しておきたいところです。

わらび採りのあとは、「お食事どころほたる」へ。こちらは、新股観光わらび園の渡辺さんが営むそば店です。 並んだ料理は、山菜の天ぷらに、わらびの一本漬け、そしてこだわりのわらび餅。採る楽しさだけでなく、味わう楽しさまでしっかりつながっているのがうれしいところです。

わらびの一本漬けは、太さがありながら食感はとても軽やか。サクサクとした歯ざわりのあとに、ぬめりや粘り気、そして風味が広がります。みずみずしさもあり、シンプルだからこそ素材の良さがよく分かる一品でした。
山菜の天ぷらは、こしあぶらやたらの芽など、季節の山の恵みを楽しめる盛り合わせ。ほろ苦さがありながら、天ぷらにすることでやわらかい味わいになり、抹茶塩との相性も抜群です。サクサクとした衣と山菜の個性が重なって、箸が進みます。

お店でもうひとつ印象的だったのが、100%のわらび粉を使ったわらび餅です。 わらび餅は、わらびの根に含まれるでんぷんを取り出して作るもの。手間のかかる工程を経てできあがる貴重な一品で、店ではそのわらび粉を100%使って提供しています。
火にかけながら丁寧に練り上げていくと、一般的なわらび餅のイメージとは少し違う、黒っぽい色合いに。これは小国産のものをほぼ100%で使うと現れる特徴なのだそうです。
完成したわらび餅は、ぷるんとした見た目以上に弾力があり、口に入れるともちもち。噛むほどにふわっと広がる食感の中に、わらびらしい風味も感じられます。 “こんなわらび餅はなかなかない”と思わせてくれる、土地の個性が詰まった味わいでした。
渡辺さんは、地域にたくさんあるわらびを生かし、産業としてつなげていきたいという思いで取り組んでいるそうです。地域の高齢化や担い手不足を見据えながらも、これまで続いてきた営みを多くの人に知ってもらいたい――そんなまっすぐな気持ちが、料理からも伝わってきました。
取材情報
新股観光わらび園
小国町新股315−3
御食事処ほたる
小国町叶水1474−1



