2026年5月30日放送
山形で見つけた、こだわりのおにぎり。個性が光る「お結び処」と「森のたんぼ」
毎日の食卓でもなじみ深いおにぎりですが、素材やつくり方に目を向けると、その一粒一粒にお店ごとの個性が詰まっています。 今回は、ラーメン店の発想を生かしたキッチンカーのおにぎり専門店「お結び処」と、米穀店ならではのお米のおいしさを楽しめる「森のたんぼ」を取材しました。 具材の工夫はもちろん、お米そのものへのこだわりにも注目です。

最初に訪れたのは、キッチンカーで営業するおにぎり専門店「お結び処」。 店主の鈴木愛美さんが着ているのは、なんとラーメン店「麺辰」のTシャツです。
その理由は、「お結び処」がラーメン店「麺辰」の店主である父と一緒に作り上げたお店だから。親子で二人三脚のように形にしてきたという背景からも、お店への思いが伝わってきます。

特徴的なのは、おにぎりの具材にラーメン店ならではのトッピングを取り入れていること。 チャーシューは、ラーメンで使っているものをおにぎりに合うよう少し濃いめに味付けし、ごはんが進む味に。メンマは長いものを角切りにすることで、味だけでなく食感もしっかり楽しめるよう工夫されています。


「お結び処」のおにぎりは、使う米の種類によって多少異なるものの、1個あたりおよそ130~150グラム。 できるだけ1個で満足してもらえるようにという思いから、やや大きめにつくられています。
そんな中でも、特におすすめだというのが筋子のおにぎり。 市場にはあまり出回らない、厳選に厳選を重ねた筋子を使っているそうで、生臭さがなく、後味はすっきり。さらに、はじけるようなプチプチとした食感も魅力です。
季節限定の梅も見逃せません。尾花沢の東海林農園に、お結び処専用として作ってもらっている梅干しで、在庫がある分だけ提供する限定メニューとのこと。ここならではのこだわりが詰まった一品です。
実際に食べた人からは、「チャーシューがお米と相性抜群」「割っても割っても具が出てくる」といった声も。 しっかり食べ応えがありながら、具材の個性もきちんと楽しめるおにぎりでした。

続いて訪れたのは、山形市城南町にある「森のたんぼ」。 こちらは、飯豊町で180年以上にわたって米を取り扱ってきた老舗「マルシチ米穀」の直営店です。
具材入りのおにぎりは13種類。 一方で、「お米そのものがおいしいから具材がなくてもいい」という声もあるそうで、平日には七分づき米のおにぎりも用意されています。七分づき米は、白米より栄養分が残り、玄米より食べやすいのが特長。お米の味わいをじっくり楽しみたい人にぴったりです。

お店では、七分づき米や玄米には昆布を合わせるのもおすすめしていました。 昆布は北海道産を使用し、銅の鍋で戻して、そのまま煮て仕上げるというこだわりよう。食感と色味を大切にした、丁寧な仕込みが印象的です。

「森のたんぼ」では、春夏秋冬で内容が変わる季節のおにぎりも人気です。 取材時は、暑い時期に合わせた「わさびみそ」が登場していました。おにぎりでありながら、さわやかに食べられる味わいを目指した一品で、季節に寄り添う工夫が感じられます。

さらに、食後の楽しみとして注目したいのが団子。 こちらは“二度蒸し”でつくるのがこだわりです。粉からではなく、お米の粒の状態から一度蒸し、洗ってから再び蒸し、その後につぶして団子状にしていくという手間のかかる製法。柔らかさの中に、しこしことした食感があり、一般的な団子との違いをしっかり味わえそうです。
おにぎり2個パックやお弁当、団子のまとめ注文など、団体や会での利用も多いとのこと。 日常使いはもちろん、集まりの場面にも頼りになる存在です。

取材情報
お結び処
山形市中桜田2丁目5−5
Instagram:@omusubi_dokoro
森のたんぼ
山形市城南町2丁目10−3
営業時間:午前8時~午後4時
定休日:木曜
TEL:023-646-6203



