2026年5月16日放送
鶴岡の味覚 湯田川孟宗 生産者の裏側&超豪華グルメ つかさや旅館
今回訪れたのは、鶴岡市湯田川の竹林。 ここで4月下旬から5月下旬にかけて収穫されるのが、地元で大切に育てられている「湯田川孟宗」です。 朝掘りならではのみずみずしさとやわらかさ、そして温泉地で味わう旬の料理まで、湯田川ならではの魅力をたっぷり感じてきました。

湯田川孟宗のいちばんの魅力は、朝掘りの新鮮さ。 孟宗を育てて59年という阿部正喜さんによると、湯田川孟宗はみずみずしく、えぐみが少なくてやわらかいのが特長です。
収穫はなんと朝4時半から。 夜のあいだにたまった栄養を含んだ、いちばんよい状態で掘り上げるため、朝の作業が欠かせないのだそうです。
竹林の地面から少しだけ顔をのぞかせた孟宗を見つけたら、周りを掘り、専用の道具で力を込めて収穫します。 見た目以上に力のいる作業で、最後のひと掘りにはコツも必要。立派な一本が取れたときの達成感はひとしおです。

湯田川孟宗づくりは、収穫だけで終わりではありません。 竹林を守るための対策も欠かせず、イノシシが嫌う香りをつけたテープや、ソーラー・バッテリーを使った電気柵などで被害を防いでいるといいます。
そうした手間をかける理由は、「お客さんにおいしく食べてもらいたい」という思いと、湯田川のブランドを守りたいという気持ちから。 地域で大切に受け継がれてきた味を、できる限り続けていきたい――そんなまっすぐな思いが、孟宗のおいしさを支えています。

収穫のあとは、湯田川温泉で旬の味をいただきました。 4月下旬ごろからは、孟宗をふんだんに使った会席ランチ(8325円~)も用意され、この時期ならではの味覚を楽しめます。

まず印象的だったのが、孟宗のお刺身。 だしでさっとしゃぶしゃぶする程度に火を通しているため、ほとんど生に近い食感が楽しめます。やわらかく、みずみずしく、ほんのり甘みも感じられる一品で、新鮮な孟宗だからこそ味わえる贅沢です。
さらに、孟宗の唐揚げもおすすめ。 茹でずに生のまま揚げることで、素材の食感がしっかり残り、香ばしさも際立ちます。
そして、庄内の郷土料理として親しまれている孟宗汁も登場。 大きめに切った孟宗がごろごろと入り、味噌と粕をたっぷり使った、体にしみるようなやさしい味わいです。 一度火を入れてから寝かせ、もう一度火を入れてさらに寝かせるという、二日がかりの仕込みによって、甘みととろみがぐっと深まるそうです。

もうひとつ目を引いたのが、朝掘ったばかりの孟宗をそのまま焼き上げる丸焼き。 できたてを目の前で切り分けてくれるため、立ちのぼる湯気や香りまで楽しめるのが魅力です。
熱々の孟宗は、外は香ばしく、中はほくほく。 ひと口食べると、サクッとした食感のあとに甘みがふわっと広がります。からし味噌を添えると、また違ったおいしさが感じられ、旬の素材の力強さを存分に味わえました。
取材情報
つかさや旅館
鶴岡市湯田川乙52
TEL.0235-35-2301
※要予約※2026年の予約は終了
※湯田川孟宗の丸焼きは休止の場合あり



