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避難所に畳を 山形市が民間団体と協定 東北2例目

東北では2例目という災害対策の協定です。山形市は全国の畳店が参加する民間団体と避難所への畳の提供について協定を結びました。なぜ畳なのか取材しました。

 イグサの香りにリラックス効果があるとされる畳。こちらは避難所用につくられた畳で厚さや重さは通常の畳の半分以下です。

【佐藤孝弘市長】
「軽いです。移動が楽ですよね」

 この畳の提供について協定を結んだのは「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会。
 県内の4店舗を含む全国502の畳店が参加していてこれまで184の自治体と協定を結んでいます。

【「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会東北地区委員長ジャプライズ(山形市)半田秀和社長】
「疲れ、心身の痛みを和らげられるのではないかと思うしそうなってほしいという思いで畳を届けたい」

 このプロジェクトは東日本大震災を契機に2014年に発足。それ以降、熊本地震や西日本豪雨など全国の避難所に畳を届けてきました。
 今年の能登半島地震でも石川県の避難所に1100枚以上を提供しています。避難所での畳はリラックス効果のほか、足音や声の反響の軽減、抗菌、湿度調整などによる衛生面の効果もあるということです。
 
 災害発生時には近隣県を中心に参加する全国の企業が畳の製造を行い最大およそ6200枚の畳を届けることが可能です。

【半田社長】
「より早く畳を届けられるように協定を締結することで少しでも前に進むのでないか私の中ではスタートラインに立てた」

 協定締結は県内初、東北では2番目となります。