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フルーツ・ステーション騒動 若手農家から困惑の声

 山形県のフルーツ・ステーションをめぐる騒動に、農業の将来を担う若手農家からは、困惑の声が上がっています。

 暖冬により生育が早まっているサクランボ畑では、露地ものの めかき作業やハウスでの授粉作業が行われています。
 寒河江市の土田真澄さんは今回のフルーツ・ステーションに期待を寄せています。

【農家 土田真澄さん(寒河江市)】
「個人的には、実現すれば県産フルーツのPR・魅力の発信ができて、地域活性化につながる」

 一方 2度にわたる予算案撤回の騒動から、県産サクランボのイメージダウンにつながらないか、不安も感じています。

【農家 土田真澄さん(寒河江市)】
「いつまでも決まらないのは、悪いイメージにつながってしまう。もっと深掘りしていかなければならない」

 東根市の武田駿さんは、県の計画に当初から疑問を感じてきました。

【農家 武田駿さん(東根市)】
「建てることを望んでいる農家は何人いるのかな。現場に来てほしい」

 武田さんは、労働力不足や新規就農者への支援、凍霜害や暖冬への対策など、優先すべき課題が多くあると話します。

【農家 武田駿さん(東根市)】
「つくる、つくらないの前に、もっと別に支援しないといけない事業はたくさんある。優先順位が違うのかな」

 一方 2025年で、栽培開始から150周年を迎える県産サクランボ。
 武田さんは一丸となれる政策を願っています。

【農家 武田駿さん(東根市)】
「記念すべき年が来るにあたり、それに向かって県政一丸となって宣伝することが大切。微力でが、農家の一員として協力できれば」