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新型コロナ第5類引き下げから1年「夜の繁華街」は苦境から脱却できず

 新型コロナの感染症法の位置づけが引き下げられてから1年。
 日常が戻ってきたと感じる人も多い一方『夜の繁華街』ではいまだコロナの打撃が続いていました。

【酒菜一(山形市香澄町)酒井貞昭社長】
「コロナ前の日常に戻ってくれればという願いはありましたけどやはり大きく変わってしまった1年」

 こちらはJR山形駅前にある県産酒が売りの飲食店です。
 酒井社長はコロナ禍を経て『飲み会の習慣』自体が変わってしまったと話します。

「コロナ禍での家飲みに慣れているからかお客様の引け(帰り)の時間が大変早いし企業の宴会の人数も大きく減少7、8割(の売り上げの戻り)コロナ前と比べて10割を越えたというのは少ない。」

 その傾向はデータにも表れています。山形市の家計調査による1世帯あたりの1か月の支出をみると「外食費」はコロナ禍前の2019年を上回る動きとなっていますがこのうち「飲酒代」のみを見ると7割ほどしか回復していません。
 それに加え今飲食店の経営に重くのしかかっているのが『コロナ融資』の返済です。

「売り上げも戻らない状態の中で借金も抱えつつという店が大変多い」

 経営負担が大きい中で山形駅前の飲食店の数も組合加盟数でみるとコロナ禍前の8割ほどにとどまりコロナ禍の苦境から脱却できていないのが現状です。
 
「アフターコロナの中で世界が変わった中でそれにいかに対応していくかというのが私たちの業界に課せられている部分かもしれません」