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高騰する灯油 価格交渉の結果は 山形市の消費者団体と小売業者

これからの時期、灯油を購入する人も増えてくると思いますが、今、その価格が高騰しています。

こちらは、県内の灯油18リットルあたりの店頭小売価格の推移を示したグラフです。

アメリカとイランによる戦闘が始まった26年2月下旬、原油価格の高騰に伴って店頭価格も急上昇しましたが、「政府の補助金」が始まったことによって、落ち着きをみせます。

以前に比べると価格は高いものの、ここ半年ほどは2400円台後半で推移していました。

しかし、10月に入るとじわじわと価格が上昇し、最新の調査では2532円と、中東情勢が緊迫化した直後の26年3月以来の高値となりました。

この価格は、戦闘が始まる前の25年の同じ時期に比べると415円高くなっています。

こうした中、23日、山形市で灯油を共同購入している消費者団体と小売会社による価格交渉が行われました。

【山形市消費者連合会 鈴木淳子会長】
「消費者と事業者が対立することなく地域の暮らしを支えるパートナーとしてともに歩んでいただければ」

山形市内の197世帯で灯油の共同購入をしている山形市消費者連合会。

価格交渉では、はじめに石油販売会社から、海外から輸入する灯油の仕入れ価格が高騰しているため、全体の価格が押し上げられていることが説明されました。

23日現在、ホームタンク1リットル当たり149円に対し、最初に提示された額は。

「実際に155円」

「いや~それはないよ~」
「ガソリンですよね?」

現在より6円高い金額に消費者側は納得できない様子。1円でも安くするため、粘り強く交渉を続けます。

「高くしなきゃならない事情も分かります。だけどもまず一旦安くして下さい。」
「153円でなんとか」
「ギリギリですか?」
「ギリギリ」

交渉の結果、初めの提示額よりも2円安い153円に決まりました。

しかし、25年に比べると30円高く、この交渉が始まって以来、最高額となりました。

【ジャオ 瀬野孝代表取締役常務】
「我々ができる最大限の頑張りの数字なので、それだけしかない」

【山形市消費者連合会 鈴木淳子会長】
「この値段が決定ではないので、また下がったり上がったりすれば価格交渉するので、まずはここで一段落。でも155円ってびっくりしませんか?高いものは高いと言い続けなくてはいけない」

改めて、今回の交渉の結果、配送料込みの1リットル当たり価格は153円に決まりました。

ポリタンク1つ分18リットルで換算すると、2754円。25年の同じ時期に比べる540円高いという結果で、消費者にとっては厳しい状況です。

なぜ灯油の価格は高騰しているのか、理由の1つは海外から輸入している灯油の価格があがっていること。

もう1つは、中東情勢の不安感から、大元の大手卸売業者らが通常より多く灯油を確保したことが高騰の要因とみられています。

政府は、輸入灯油と国内の灯油の差額を補助する制度を11月から始める予定です。

ジャオの瀬野代表取締役は、今後の価格の見通しについて、政府の補助金がどのくらい反映されるのかが分からないのでかなり不安を感じていると話していました。

一方、石油情報センターに話を聞いてみますと、もうしばらくは灯油価格の値上げ傾向は続きそうですが、これまでに比べると落ち着きつつあるということで、今後はそこまで大きな値上げになることはない見込みだということです。

雪国にとって、灯油は命を守るためにも必要で、食品をはじめとした物価高騰が続く中で、家計をさらに圧迫してしまいます。

灯油の価格高騰は、文字通り死活問題にもなりますので、この先、国や自治体によるさらなる支援も必要だと感じました。