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2026年8月22日放送

新庄市

24日開幕の新庄まつり 山車小屋で進む準備に、受け継がれる技と熱気

8月24日から始まる新庄まつりを前に、各町内では山車づくりが大詰めを迎えています。今回取材したのは、まつり本番に向けて準備が進む山車小屋。 豪華絢爛な山車の裏側には、細部までこだわるものづくりと、世代を超えて受け継がれる思いがありました。

今年で271年の歴史を誇る新庄まつり。豪華絢爛な山車行列は県内にとどまらず、全国、そして世界からもその歴史と文化が高く評価され、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。

その見どころとなるのが、各町内で製作される全20台の山車です。有名な歌舞伎の演目や歴史物語を題材に、それぞれの町内が受け継いできた技や工夫を生かして形にしていきます。

24日の開幕を前に、山車小屋では仕上げに向けた作業が進行中。本番で山車が街を進む姿を思い描きながら、細かな部分まで丁寧に整えていく様子からは、まつり直前ならではの緊張感と高揚感が伝わってきました。

訪れたのは、近年、歌舞伎部門の優秀山車に多く選ばれている千門町若連の山車小屋です。

山車づくりで心がけているのは、歌舞伎の場面が一般の人にも分かりやすく伝わること。華やかさだけでなく、どんな場面なのかがひと目で伝わるように工夫を重ねているそうです。

建物が描かれた背景の絵など、細かな部分も手を抜かずに仕上げるのが千門町若連の持ち味。さらに、山車は運行中に常に動いているため、止まって見ている人の目に一瞬でもきれいに映るよう、桜を多めにあしらう工夫もしていました。色使いも、同じ色が重なりすぎないように意識しているといいます。

去年は「暫」を題材に、人形7体を配した山車で歌舞伎最優秀賞を受賞。今年は「楼門五三桐」を選び、舞台の美しさが伝わるよう、屋形の部分をしっかり作り込んでいるところでした。本番が近づく中、完成へ向けて一つひとつの仕上げに力が入ります。

千門町若連では、歌舞伎の題材を忠実に再現するための技術が代々受け継がれてきました。

若手のひとりは、村山市の職場に通いながら子育ても続け、この時期は山車製作にも熱心に取り組んでいるそうです。先輩たちが若い世代に自由に挑戦させてくれることへの感謝とともに、受け継いだものを大切にしながら、変えるべきところは少しずつ変え、次の世代へつないでいきたいという思いを聞かせてくれました。

本番の数日後には街を彩る山車も、こうした日々の積み重ねの中で形になっていきます。まつりの準備風景からは、伝統が今も人の手で生き続けていることが感じられました。

続いて訪れたのは、物語部門の山車づくりに定評がある末広町若連の山車小屋です。

今年の題材は「竹取物語」。色使いや人形の配置によって全体の印象が大きく変わるため、最後の詰めの作業が重要になるといいます。まつりを目前に控えた山車小屋では、仕上がりを見据えながら、細かな調整が続いていました。

末広町では3年前から、学生が山車づくりや当日の運行に参加しています。参加した学生は、人と関わることで不安な気持ちがやわらぎ、地域の人たちの優しさにも触れられたと話していました。

最上地域の人たちとの交流をきっかけに新庄まつりへの参加を決めた学生もいて、関わる中で新庄の知らなかった魅力やお店に出会えることが楽しいといいます。受け入れる若連にとっても、学生たちの存在は大きな力。特に平日の作業では、その助けがとても心強いそうです。

準備の現場には、山車を作る手仕事だけでなく、人と人とのつながりもありました。地域の中で受け継がれてきたまつりが、新しい参加者を迎えながらさらに広がっていることも、新庄まつりの魅力のひとつです。