YTS NEWS

News

幅広い分野で値上げの動き サクランボ生産者 高騰と苦闘

原材料費などの価格高騰を受け、食品やサービス、燃料など幅広い分野で値上げの動きが広がっています。
山形が生産量日本一を誇る「サクランボ」。
農家も価格高騰に頭を悩ませています。
「経費がかかりすぎる。周りでもサクランボを倒す(=辞める)人がいる」
現在、開花期に差し掛かっている路地物のサクランボ。
開花前の花芽に霜が降りるとめしべが凍り実がつかなくなる危険性が高く、「霜対策」が急務となっています。
天童市のサクランボ農家、武田弘幸さんは所有する4つの園地のうち2つで灯油を使ったヒーターで園地を温め霜対策をしていますが、その経費が経営を圧迫しています。
【武田弘幸さん】
「(ヒーターに)灯油20リットルくらい入れているので着火して10時間くらいもつ。霜が何回も降りるときは40リットル入れていたが燃料代が高いので。(ヒーターをつける)ギリギリの温度までつけないで済むように」
武田さんによりますと20台のヒーターに合わせて400リットルの灯油が必要で、かかる費用は6万円ほど。
冷え込みの程度によっては一晩で使い切ってしまうこともあるそうです。
さらには園地で使うビニールや出荷の際のパックなど石油を原料とした製品も年々高騰していて売上の大きな打撃に。少しでも多くのサクランボを実らせるため気象情報にも細かく気を配ります。
「霜注意報が出ると『あす9日の明け方に強い霜が予想されます。十分気を付けてください』とLINEが来る」
また県が設置したこちらの気象観測装置。気温が下がってくると登録している生産者に低温を知らせる通知が届きます。
武田さんは気温が1度を下回ると深夜であっても園地に出向いて作業を行うといいます。
「(作業を)1回でもやめるとその後、霜にあってしまえば今までが無駄になるので頑張らないといけない」
「なるべく多くのサクランボを消費者に届けるようにおいしいサクランボを食べてもらうためにも夜中に起きて頑張る」