YTS NEWS
News
県内初 公用車をリサイクル寄付 尾花沢市が2台をカーシェアリング協会へ
近年、大雨などの自然災害が頻発化・激甚化している中、災害時には車が使えなくなるケースもあり、車のレンタルなどの移動支援のニーズが高まっています。
全国に支部を持つ「日本カーシェアリング協会」では依頼に応じて車のレンタルを行っていて、通常は有料ですが、災害時に被災地域として認められた場合には無償での貸し出しています。
しかし、運営資金の面で苦しい状況が続いていると言います。
こちらは26年に被災地域などからの車のレンタルの依頼や問い合わせがあった件数です。熊本地震発生時におよそ1500件。千葉豪雨で1000件。その他の災害時の依頼で500件と、10カ月間であわせて3000件の問い合わせがありました。
しかし、発災直後に整備や点検などを終えている車の数が足りなかったことや、資金不足などによって実際に貸し出すことができたのは1000件のみ。大きな災害が増えたことによって、需要に供給が追い付いていないのが現状です。
そのため、日本カーシェアリング協会は廃車となった車の寄付を募り、リサイクル処理することで得た利益を車の整備や点検などをするための運営資金にしています。
こうした中、尾花沢市は26日、日本カーシェアリング協会に役目を終えた公用車を寄付しました。
「かなり年季が入っていて、さび付いていますが、20年ほど活躍したそうです。これらの車がこれから寄贈されます」
尾花沢市が寄付したのは、経年劣化によって使えなくなった2台の公用車です。
贈呈式では、若林吾朗尾花沢市長から日本カーシェアリング協会に対して、鍵のモニュメントが受け渡されました。
26日、寄付された車は、車専用のリサイクル会社で処理され、得られた利益を日本カーシェアリング協会が行っている被災地への車の無償貸出支援の事業費などに活用されます。
【日本カーシェアリング協会 事業推進部 石渡賢大部長】
「実際にまだ走らせる、貸し出せる車も不足している。そしてそれを維持していくお金も苦しい状況ではあるので車を最後託すことで、被災地支援に関われることを今回の寄付をきっかけに知ってもらいたい」
協会へのリサイクル寄付は、県内の自治体としては初めての取り組みだということです。
【若林吾朗 尾花沢市長】
「被災された方は(千葉豪雨などで)数多くいるが、特に車がなくて困るということだと思うので、被災地の皆さんの足になるような活動に少しでも役立ってもらえれば」
尾花沢市は今後も使えなくなった車があればリサイクル寄付する予定だということです。
寄付された車は日本カーシェアリング協会が提携している自動車専用のリサイクル会社で、車の状態によって中古車として流通するか、再起が難しい場合はパーツ利用などリサイクル処理しています。
そして、リサイクル処理によって得られた利益をレンタルしている車両の維持費や運搬費など、支援の活動資金に回します。
このような取り組みは2019年から行われていて、24年に発生した能登半島地震がきっかけで少しずつ認知が広がっていきました。
現在 レンタル可能な台数は全国で720台ほどということですが、これからも災害が頻発化、そして激甚化することを想定して、さらに支援の財源基盤を固める必要があると言います。
寄付は自治体だけでなく、個人や企業、団体からも受け付けていて、自動車以外でもトラックやバスなどの四輪以上の車の寄付が可能だそうです。
使うことができなくなった車をただ処分するだけではなく、困っている人の救いとなるようにリサイクル寄付も選択肢に入れてみていかがでしょうか。
閲覧数ランキング






