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東北芸工大がポーランドの国立博物館が所蔵する屏風の修復へ 文化の違いを超えた挑戦
山形市の東北芸術工科大学がポーランドの国立博物館が所蔵する屏風の修復を行うことになりました。一般的な日本の修復とは異なる方法が採用され、文化の違いを超えた挑戦となります。
こちらが今回、修復が行われる屏風です。18世紀から19世紀にかけて日本で制作されたとみられ、ポーランドのポズナン国立博物館が所蔵しています。
第二次世界大戦の際に保存環境が劣悪だったため、屏風は大きく破れていたりシミやカビが発生したりして損傷が修復されないまま長年、倉庫で保管されてきました。
今回、修復を担うことになったのが東北芸術工科大学の「文化財保存修復研究センター」。これまで国内の文化財修復を手掛けてきた過程で初めて海外から修復を打診されました。その修復の方法についてはポーランド側から強い要望がありました。
【東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター 元喜載准教授】
「ヨーロッパでは裏側の紙や縁も全部込みで作品とみることになっているので全部再利用するということで修理方針を立て直した」
日本では大きく損傷した屏風を修復する場合、絵が描かれている和紙以外の部分は新しい物に取り替えるのが一般的です。
しかし、今回はヨーロッパの文化に合わせ、屏風を一度解体し、周りの布や裏側の紙など破損した部分を補強しながら、元の素材を残して修復していきます。
高い技術を必要とする難しいプロジェクトですが、この屏風が歩んできた歴史的な背景も残しながら新たな姿に生まれ変わることになります。
【ポズナン国立博物館 ヨアンナ ココッチ修復師】
「(保管されていた期間は)作品にとってほんの一瞬に過ぎない。私たちがいなくなった後もこの作品は次の世代へと受け継がれていくでしょう」
作業は28年の12月まで行われ、修復後はおよそ100年ぶりにポーランドで展示される予定です。
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