4月2日、山形県鶴岡市で県水産研究所の職員が潜水中に死亡した事故を受けて、県人事委員会が労働安全衛生法違反の疑いで調査に着手することがわかりました。

この事故は今月2日、鶴岡市温海で漁業研究のため潜水調査をしていた県水産研究所の職員、五十嵐大将さん（31）が海岸からおよそ100メートルの沖合の海底で発見され死亡したものです。死因は窒息死でした。
県は今月7日の記者会見で「2人1組で潜水調査を行う」という内規が守られおらず、単独での調査が常態化していたことや、調査の際は事前に所長の許可が必要だったにも関わらず、ほとんどが事後報告になっていたことを明らかにしていました。

この事故を受け、県職員の労働環境や監督を行う県人事委員会は、県水産研究所の安全管理体制に不備があったかなど労働安全衛生法違反の疑いで調査に着手する方針だということです。
今後、立ち入り調査を実施する予定で、再発防止に向けた是正、指導などを行う見込みです。