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車のエアバッグを再利用してクマ防護服を開発 動物の爪や牙による負傷のリスクを軽減

新たなクマ対策の取り組みについてお伝えします。

この白い服は、野生動物から身を守るために車のエアバッグで作られたものです。廃車から取り出したエアバッグを再利用し、動物の爪や牙による負傷のリスクを軽減するために、このような防護服の開発が進められています。

廃車から取り出されたエアバッグ。自動車のエアバッグに使われている「ナイロン66」は、強度と耐熱性が高く、摩擦に強いという特徴があります。

この素材を活用して作られているのが、クマなどの野生動物による被害を軽減するための防護服「やまもりウェア」です。

「やまもりウェア」は、自動車の部品の再利用などを行っている会社「県自動車販売店リサイクルセンター」が開発を進めています。

【県自動車販売店リサイクルセンター 菅原弘紀専務取締役】
「社会的に非常に困っている現象でもあるので、役に立つ一つのきっかけになるのではないかなと思っている」

開発のきっかけは、センターが連携している障がい福祉サービス事業所の利用者が、クマのような足跡を目撃したことでした。

「今まではトートバッグや買い物バッグを作って長年経験しているが、ウェアを開発してみようということで、色々準備を重ねてウェアを作った」

猟友会の人からアドバイスを受けながら作っていて、首回りや太もも回りは生地を重ねているほか、動物の爪がひっかからないように外ポケットが無い構造になっています。

「やまもりウェアは、クマなどからのダメージを軽減するために、首回りや頭がしっかりと守られている。生地は丈夫でしっかりとしているが、とても軽いので防御姿勢がとりやすく、動きやすい」

センターで「やまもりウェア」を熊手などでたたき上げる、引き裂くなどの検証を行った結果、刃が食い込んだり突き破ったりしないことが立証されていて、今後はさらなる改良を進めていく予定です。

「今まで産業廃棄物としてゴミとして処理されていたものが、これから山の暮らしに役立つウェアとして活用できれば本当に良い。全国で幅広く使っていただければなと思っている」

やまもりウェア」は、今週末に山形市の山形ビッグウイングで開催される『やまがた環境展』で お披露目され、実際に触ることもできるということです。

現在は実用化に向けた実証実験の段階で、県自動車販売店リサイクルセンターでは来年度の本格販売を目指しています。