YTS NEWS

News

山形市役所前“一方通行化”へ その狙いは? 背景にウォーカブル構想

今回取材したのは、山形市民の方なら多くの人が一度は通ったことがある山形市役所前のこちらの県道についてです。

県は10月31日からこの道路を一方通行化し、自転車レーンを設ける社会実験を始めます。この取り組みの背景や県が目指す新たなまちづくりについて取材しました。

「誰もが快適に歩きやすいまちづくりを目指し、今月末から山形市役所前の通りで交通規制が行われます」

交通規制が行われるのは、山形銀行本店ビル前の交差点から文翔館までのおよそ260メートルの区間です。

こちらは現在北進2車線、南進1車線の合わせて3車線となっていますが、10月31日から北進のみの一方通行となり、新たに両側へ自転車レーンが設けられます。

この取り組みの背景にあるのは、県が目指すまちづくりの構想です。

【県村山総合支庁建設部都市計画課 五十嵐淳博主査】
「今まで車中心だった道路をもっと人中心に、人がもっと使っていいよというような場所づくりをしていこうという動き。歩いて滞在出来る場所をつくっていく、そのためにはちゃんと歩ける場所や人が休む場所もつくっていこうということで構想を策定した」

県が26年3月に策定した「文翔館周辺エリアウォーカブル基本構想」。

ウォーブルとは、「歩く」と「できる」を組み合わせた言葉で、歩きやすく、歩きたくなるまちづくりを目指しています。

今回の実験は、この構想の実現に向けて歩行者の安全性を検証するとともに、周遊性の向上につなげる狙いがあります。

山形市中心部では26年7月、広場なども備えた山形銀行新本店ビルの営業が始まったほか、2030年の完成を目指す新たな市民会館の工事が着工するなど、交流拠点の整備が進んでいます。

一方、県が策定している道路計画では、文翔館前の東西を走る県道を現在の一部3車線から4車線へ広げる予定になっていて、これにより文翔館側と市役所側が分断され、周遊性が低下することが懸念されています。

このため、4車線化の道路計画を再検討し、今後、沿道と路上の一体的な活用を目指す方針です。

「山形市の観光名所でもあり中心地でもあるので七日町から文翔館にかけて人の流れを生み出してこちらの地域全体に人がいるような活性化していくというところにつなげていきたい」

交通規制は10月31日から27年の9月30日まで行われ、定点カメラで歩行者の安全性を確認するほか、渋滞の状況などを調査し、本格実施につなげていくとしています。