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ナフサ不足で農業資材も高騰へ 不作続くサクランボ農家の不安

中東情勢の悪化によるナフサ不足。
それは農業資材の高騰につながるため県内の農家も対策に追われています。
 
「いや、もう多分今が限界なのかなと。これ以上上がってしまったら、別の品種に切り替えようか考えてしまう」

上山市相生で農業を営み、山形農業協同組合の理事を務める須田和弘さんです。

須田さんの農園では、20アールほどの敷地でサクランボを作っていて、17日は「毛ばたき」を使い授粉作業をしていました。

しっかり実がつくように例年は3分咲きになってから人工授粉を始めていましたが、今年は作業を早め、咲き初めから行っているということです。

25年、県産サクランボの収量は8310トンにとどまり、不作だった24年よりも少なく、平成以降で過去最低を記録しました。

「3年間ダメでしたとなると木を切ってしまう人が出てくる可能性がある」

こうした生育の不安に加えて悩みの種となってるのが農業資材の高騰です。

サクランボの実は雨に弱く、実が割れると商品価値が大きく損なわれることから、須田さんの農園でも5月末ごろになるとハウスに雨除けビニールをかけています。
これにも原油から作られるナフサが使用されていて、イラン情勢による原油の供給不安から来年、価格が上がると販売業者から話があったということです。

「来年は3割くらい値段が上がるということだったので、早めに来年の分を準備しようと思い注文した」

まだ具体的な話はないもののサクランボを詰めるパックについても大幅に値上がりするのではないか、と不安をぬぐい切れません。

「アルバイトの人は車で通勤する人が多いので当然燃料が高くなると近いところで仕事をする人が増えてくるので、なかなか上山だとちょっと遠いかなと敬遠される場合があるので(不安)」

悩み事ばかりが増える中、須田さんは一刻も早く中東情勢が落ち着くことを願っています。

「農家をしていると生産資材というのは付き物なので、原油の価格一つで本当に大変。トランプ大統領にはもう少しいろんなことを考えて行動してほしいと今つくづく感じている」