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8年ぶりのブナ「豊作」発表 月山ブナの森を歩く クマには引き続き警戒を
東北森林管理局は、クマの主なエサとなるブナの結実について8年ぶりに県内が「豊作」になったと発表しました。
ブナが豊作の年は、クマの人里への出没が減る傾向にあります。こちらのグラフはブナの結実とクマの目撃状況をまとめたものです。前回、豊作となった8年前はクマの目撃が少なく、大凶作だった25年はクマの目撃情報が3000件を超えて人的被害も相次ぎました。クマの行動と大きな関わりがあるブナの結実状況について、西川町の県立自然博物園を取材しました。
「こちらがブナの木で実は高い位置にあるので、なかなか肉眼で見つけることはできないのですが、下を見てみるとブナの実がたくさん落ちています」
東北森林管理局は8月下旬から9月下旬にかけて福島を除く東北5県の141カ所でブナの結実状況を調査しました。その結果、県全体ではブナの結実は8年ぶりに「豊作」と判断されました。
県立自然博物園によりますと、ブナの木は周期で豊作と凶作を繰り返していて通常、豊作となるのは5年に1度ほどだといいます。
【県立自然博物園 月山ブナの森案内人 倉本かおりさん】
「実を付けるのってすごいエネルギーを使うので、エネルギーを蓄えるのに毎年実を作っていると(木が)自分を太らせるためのエネルギーを蓄えられないので、自分もエネルギーを蓄えるために豊作と凶作の波がある」
月山では豊作と凶作の周期が短く、ここ数年は2年に1度豊作になっているということです。
「クマの大好物のブナの実です。この実がなっているのがこちらのブナの木ですがよく見るとクマの爪痕がついているのがわかります。クマが登ってブナの実を取っているのがわかります」
【県立自然博物園 月山ブナの森案内人 倉本かおりさん】
「この殻の部分は食べずに中身だけ食べる。木に登って枝を手繰り寄せて、枝先についている殻を口で割り、中身が出てきたのをこのまま食べるので、この時期のクマのフンを見るとブナの殻が混じっていたりする」
ではなぜクマはブナの実を好むのでしょうか。
こちらをご覧ください。ブナの実は脂質が豊富で、栄養価も高いとされています。
そのため、クマはブナの実を食べることで脂肪をつけやすい脂質を取り栄養をしっかりと蓄えて、冬眠に備えることができるんです。
実は私たちもブナの実は食べられるということで、私も実際に食べてみました。食感はクルミのような感じで、油分をしっかりと感じました。思ったよりも柔らかくて甘みがあってお酒のおつまみにもあいそうな感じでおいしかったです。
ただ、このブナの実なのですが、1粒が1.5センチほどと小さく、豊作でないとクマは冬眠に必要な脂肪分を蓄えられないと言います。
県の担当者によりますと、このように栄養価が高いブナの実が豊作の年はクマの繁殖が盛んになるということで、27年のクマの個体数は増加する可能性が高いといいます。冬眠に向けてクマが活発に動き回るこれからの時期、不要果樹の伐採やキノコ採りなどで山に入る際には音の鳴るものやクマ撃退スプレーなどを持ち歩き、引き続き警戒するよう呼び掛けています。
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