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戦後81年 戦争の記憶を現代に 東京の資料館による初の出張展示会
戦後81年の2026年、東京の資料館による初の出張展示会が、山形美術館で始まりました。展示品が伝えるのは、シベリア抑留や旧満州からの引き揚げなど、戦後に起きた苦しみの記憶です。
こちらは、シベリアの抑留者が実際に使っていた防寒着。極寒の地にもかかわらず袖が切れているのは、飢えに苦しんだ持ち主がわずかなパンと袖を交換したためで、抑留生活が極限の状態にあったことを物語っています。
この展示会は、東京にある「平和祈念展示資料館」が全国各地で行っていて、山形での開催は今回が初めてです。
会場には、シベリア抑留や旧満州からの引き揚げなど、戦後の苦しい記憶を伝えるおよそ110点が並んでいます。
こちらは、引き揚げの際に母と娘の親子が身に着けていた品々です。女の子のワンピースは、帰国の時に娘に綺麗な服を着せようと母親が作ったものですが、その素材は、引き揚げ前に栄養失調で亡くなった赤ん坊の紙おむつ。
生き延びた娘への愛情と、失った我が子に対する無念の思いが、この一着にこもっています。
訪れた人たちは持ち主の当時の心情や、過酷な抑留生活に思いを馳せていました。
「自分は終戦の年に生まれた。ですから思入れがあって、これ見ると胸が苦しくなる。若い方はこういうことを知らないので、ぜひ皆さんに見ていただいて感想を聞かせてもらえたら、うれしい」
「お母さんが亡くなって、幼い子どもがお母さんの死亡届を書いた物があって、すごく辛かっただろうなと思って心に響きました。あの時の過ちを繰り返してはいけないと思うし、繰り返さないために日本がどうしていくべきか自分事として考える必要があると思う」
会場には、シベリア抑留から生還した村山市の男性が、当時の記憶を32メートルにわたって描き残した絵巻物のレプリカなど、県内ゆかりの品々も展示されていて、主催者は身近な出来事として考えて欲しいと話します。
【平和祈念資料館 大山珠枝学芸員】
「自分がもし戦争の時代に生まれていたら、どうしていたのか、家族に同じことが起きたらなど、過去の遠いことではなくて、今現在おきている自分の問題として考えていただければ」
この展示会は、山形美術館で10月17日まで開かれています。
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