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猛暑の影響ニワトリにも 養鶏場 サイズ小さな卵も

連日の猛暑で影響を受けているのは人だけではありません。
私たちの食卓に欠かすことのできない卵の生産にも変化が見られています。
寒河江市の板垣養鶏場では、およそ9500羽のニワトリを飼育しています。
養鶏場には口を開けたニワトリの様子が多く見られました。
「汗をかくことができず、どうしてもハァハァハァと口呼吸で体温を出そうとする。」
自ら体温調節をする様子が見られる一方、暑さで死んでしまうこともあると言います。
県によりますと暑さが原因で死んだ家畜や家禽は、乳用牛で11頭、採卵鶏で126羽、肉用鶏で573羽となっています。
こちらの養鶏場では、二重屋根の構造によって一部を吹き抜けにし、熱がこもらないようにしているほか、給水の仕方にも工夫がみられました。
「ここの中の水の中だと、温まってしまい飲んでも温かい水が出てくる、なので冷水を流し冷水を飲むことによって体を冷やすことができる。」
暑さ対策を徹底し、ストレスを与えないようにしていますが、夏バテ気味のニワトリは多いと言います。
「こちらもエサをやるタイミングを工夫しているが、(比較的に涼しい)夜とか朝に食べさせてもエサを食べる量はいつもの半分ぐらい。」
エサを食べないことで、ニワトリが生んだ卵にも変化が出てきています。
「Lサイズが足りなくて、Mサイズがこんなにある。」
向かって右がLサイズ、左がMサイズの卵です。
カロリーの摂取量が少ないため、サイズの小さい卵が生まれていて、2025年は特に多いということです。
例年にない暑さが続く中、気の抜けない日々が続きます。
「なかなか長期戦になりそうですけど、水出すタイミングに気を付けながら、なるだけ死なせないように努力していきたい。」