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コメ価格高騰 ふるさと納税返礼品 コメ需要高まる
コメの価格高騰を受けふるさと納税の返礼品としてコメの需要が高まっています。
受付の停止や寄付額の見直しなど県内の自治体も対応に苦慮しています。
農林水産省が5月19日に公表した5月5日から11日までに全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は4268円。
政府により備蓄米が放出されているものの大きな価格の下落は見られず、2024年の同じ時期に比べ2160円高くなっています。
そんななか割安で手に入れようとふるさと納税を活用する人が増えていて、山形テレビの調べでは前年度比で鶴岡市は140%、米沢市は150%、山形市は170%となっています。
しかし需要に供給が追いつかず、在庫不足から受付を停止する自治体が多いのが現状です。
「山形市でも令和6年産のコメはもうほとんど無くなっていて市役所も頭を悩ませています。」
「寄付をいただくのは大変ありがたいが、今のところ(返礼品として)出せるコメがないのが悩ましいところ。」
山形市は3月末で24年産の受付を終了。
25年産の予約受付も停止していて、その背景には、市場価格の読みにくさがあるといいます。
「読めないですね、ほんと分からない。コメをどのような価格で出せばいいのか、(事業者側などが)苦慮していると感じている。事業者の方で価格の設定やら在庫の管理やらが大変。そういった対応が今までになかった。」
山形市は予約受付を5月中にも始めたいとしています。
返礼品としてのコメの扱いについて各地域の自治体に聞き取りをしました。
鶴岡市では24年産についてはほとんど在庫はありませんが、まだ受付をしています。
しかし25年産について、提供事業者にヒアリングをしたところ「返礼品として新米を出せない可能性もある」などの声が挙がっているということです。
続いて、全体の寄付額のうちおよそ8割が「コメ」を占める新庄市。
24年産については、在庫がなくなり次第、受付を終了する予定です。
また一部事業者が25年産の価格を決めたことを受け、予約受付を始めましたが、寄付額の見直しが必要となり、現在は停止しています。
7月以降予約を再開させ、提供事業者を増やして在庫の確保を目指す方針です。
置賜地方の米沢市。
24年産の在庫はほぼない状況で、25年産の予約を受け付けています。
市の商工課は「寄付した人の元に提供できない状態にならないよう、注意している。」としています。
ふるさと納税にも影響が波及し始めた「令和のコメ騒動」、収束が見えない状態が続いています。
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