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軽トラックによるひき逃げ 立ち去った運転手は
4月、山形県高畠町でバイクの男性が軽トラックに追突され、大けがをしたひき逃げ事件。
現場から立ち去った軽トラックの運転手の行方は、依然として分かっていません。
被害者の男性が山形テレビの取材に応じ、当時の状況を語りました。
「バイクに乗るのが怖くなった。もう見るだけでいいかなと。許せないです。」
こう話すのはひき逃げの被害にあった18歳の男性会社員です。
この男性は4月5日の午後6時45分頃、高畠町高畠の国道399号をバイクで走行中に後ろから来た軽トラックに追突され、腰の骨を折る大けがをしました。
現場は見通しの良い直線道路で、当時付近の公園にいた複数の友人が事故の衝撃音を聞き男性のもとに駆けつけました。
「今までに聞いたことのない音がしたそうです。」
「道路に横たわっていたと言われました。動かなかったよ。意識なかったよと。」
消防などによりますと、男性は意識を失った状態で道路上に倒れていました。
一方、追突した軽トラックは反対車線を突っ切り道の外に転落。
道路には、バイクを引きずった跡とみられる黒い線が100メートルほど続いていました。
「事故当時の記憶は飛んじゃってますね。(捜査関係者からは)80から100キロでぶつかられたと言われました。」
「後輩の納車されたばかりのバイクだったので後輩にも申し訳ない。」
軽トラックの運転手は、停車したあと、通報や救護することなく車を乗り捨てその場から立ち去る様子を複数の友人が目撃したということです。
「所持品とかアルコールの缶を袋につめて逃げていたと。」
男性は事故から1カ月が経つ今も階段の上り下りなど日常生活に支障がありリハビリを続けています。
また、加害者が逃げたことで補償が受けられるか、不安も感じているということです。
「怒りが止まらない。何もしないで逃げたこととか許せないです。」
警察では事故を起こした車の関係者から話を聞くなどして、当時、運転していた人物の行方を追っています。
道路交通法では、事故を起こしてケガをさせた場合、運転者も同乗者も救護措置が義務付けられています。
ひき逃げは複数の罪が同時に成立し重罰につながる可能性が高まる悪質な交通違反。
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