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町長パワハラ疑惑の一般質問動画 非公開の理由とは 山形県西川町
山形県西川町議会で、菅野大志町長のパワハラの疑いなどに関する一般質問の動画が非公開になった問題。町長や町議など、食い違う関係者らの主張をまとめました。
非公開となっているのは、3月5日に行われた西川町議会の一般質問の動画です。動画では、質問者の佐藤光康町議が菅野大志町長による職員へのパワハラの有無や早期退職者の増加について質問している様子が含まれていました。
3月17日会見を開いた菅野町長と議長は、動画を非公開にした理由について、「事前通告を大きく超えた質疑」「事実関係が不確かな前提での質疑」の2点を挙げました。
【菅野邦比克議長】
「今回の質問について『俺は知ってるけど』という話があった。こちらは全然分からない、それが噂の部類に入るのではないかということで(配信を)停止して下さいと申し上げた。」
そして、動画の非公開とは別に注目されたのが、早期退職者の増加に関する町長の答弁です。菅野町長は「1人辞めると、同じ人件費で若い人が2人雇える、損失ではない。」と発言。会見ではこのときの発言を「不適切だった」と振り返りました。
【菅野大志町長】
「退職が損失か?というような・・・お金の話だと思った。お金にすると60代50代の方が辞めると2人雇えることになる。損失とかではなく(退職してしまうことが)もったいないとか思いませんか?という質問だったら別の回答ができたと思う。」
また、パワハラの疑いについては、「担当課に相談はなかった」として、否定しています。
【西川町総務課長】
「(新聞の)報道を受けて該当すると思われる職員に陳情等を中心に確認した。結論から申し上げるとハラスメントという思いはないと明確に発言していた。」
対して、パワハラの疑いについて質問をした佐藤議員はきのう会見を開き、町長の発言に反論しました。
【佐藤光康議員】
「(早期退職した職員は)ニコニコして辞めたと町では言っているが、土日も色んな指示が来て精神的に仕事に追い込まれる形で『これはまずい』ということで辞めざるを得なかったという話は聞いた。」
さらに、会見では地域おこし協力隊だった女性が休日に役場に呼び出される連絡があったことなどを電話で証言する場面もありました。
この反論会見から一夜。菅野町長は取材に応じ、改めてパワハラの事実を否定しました。
【菅野大志町長】
「今のところは(パワハラの)認識はない。指導を超えたものはなかったと思う。調べていく必要があれば調べていきたいと思います。」
町議会は非公開となった動画について、発言に問題があるかどうかを確認した上で、1カ月半後を目安に公開する方針です。
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