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大雨の被災地に春 希望を胸に 戸沢学園で卒業式
旅立ちの春、県内各地で卒業シーズンを迎える中、去年7月の大雨で大きな被害を受けた戸沢村でも生徒たちが学び舎を巣立ちました。
在校生の大きな拍手に迎えられて入場してきた卒業生たち。
小中一貫教育を行う義務教育学校、戸沢村立戸沢学園では25人の卒業生が巣立ちの春を迎えました。
式の中で卒業生代表の池田鴻太朗さんが9年間の学びに感謝の言葉を述べました。
【戸沢学園卒業生代表池田鴻太朗さん】「(多くの人に)様々な場面で支えてもらったこと、学んだ多くのことを決して忘れません。きょう私たちは戸沢学園を卒業します。回り道をしながらも成長してきた姿を見せることが出来たらうれしいです」
そして卒業生たちの最後のホームルームです。
【担任鈴木雄大教諭】「私からの最後のお願い1つ考えました。苦労を経験して乗り越えてください。決してこれからの人生苦労して困れと言っているわけではない。たくさん失敗してたくさん挫折してそれでも立ち上がる人たちになってほしい。自分に厳しく周りに優しい人になってほしい。」
去年7月の大雨で甚大な被害を受けた戸沢村。近くを流れる最上川が氾濫し集落が水に浸かった蔵岡地区に住んでいた卒業生も。
【蔵岡地区出身の卒業生長澤乃々華さん】「皆がボランティア活動で助けてくれたから自分が弱気になっていないでやらないとと思って皆に支えられて出来た。県外に行くって言ったときに、応援してくれた家族とか友達にちゃんとしているというところを見せたいので頑張る」
大きな困難を乗り越えた1年。卒業生たちはそれぞれの道へと歩き出していきます。