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大規模山林火災から1カ月。ある男性の思いを取材

南陽市で発生した大規模な山林火災から6月4日で1カ月です。
山の「いま」と焼け落ちた山荘の建設にかかわったある男性の思いを取材しました。

多くの木々が焼け焦げいたるところで黒く変色している現在の秋葉山。

この時期、本来であれば新緑が広がるはずの景色は「黒い灰」へと姿を変えていました。

【リポート】「このあたりまだ焦げ臭いにおいがします。こちら見渡す限りほとんどのものが焼けてしまっています。」

5月29日、警察や消防による実況見分が終了し、現場に入ることが可能になりました。

目の前で見る大規模山林火災の爪痕。

焼けたのは木々だけではありません。

発生当時、周囲の木々の火が燃え移り、屋根から煙が見えていた秋葉山荘は・・・。

【リポート】「山小屋はすべて焼け落ちています。こちらベンチがあったんですかね。焼けたままの姿で残されてます。」

取材中、1人の男性が山荘の焼け跡を訪れました。

「南陽山の会」の会長を務める佐々木義博さんです。

佐々木さんは、この秋葉山荘に建設当時から関わってきました。

【南陽山の会 佐々木義博会長】「登山とか旅行とかする人がここまで登ってタダで泊まっていた。栄えたときだと30人かもっと泊まったか。もう一回建てたらいいんだか。建てることができるかできないか。しょうがない残念だが。」

秋葉山は地元の小学校が校外学習の一環で毎年訪れるなど長年、地域に親しまれてきた山だといいます。

変わり果てた山と山荘を前に、佐々木さんは再生への思いを語ってくれました。

【南陽山の会 佐々木義博会長】「だいぶ遊んだからねここではね。小学校の子どもたちであったり学年行事であったり子ども会の子どもたちが登ることができるようになればね。そういうふうにしたい。」