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酒田港の定期コンテナ船、運航スタート

 酒田港が、国内の定期コンテナ船の航路に加わり、5月10日から運航が始まりました。

「あちらが酒田港に加わる定期コンテナ船地域経済の活性化に加え2024年問題など物流の課題解消にも期待がかかる」
 
 今回、酒田港に初入港した定期コンテナ船「みわ」。
 最大で20フィートサイズのコンテナおよそ200個を積むことが出来ます。
 酒田港はこれまで、韓国と中国を結ぶ外航コンテナ船が週2便運航していましたが、5月10日から国内を結ぶ航路の運航が始まりました。

 10日は記念の式典が開かれ、関係者がテープカットで航路の開設を祝いました。
 式典では酒田市の矢口明子市長が期待感を示しました。

【矢口明子酒田市長】
「2024年問題とか脱炭素の取り組みということで県内の企業にとっても良い話ではないかと思う地域の産業が振興されて経済が発展して市民が豊かに安心して暮らせるようになることを願っている」

 定期コンテナ船の航路は2023年12月に開設され、福岡の門司港と博多港、新潟港を結んでいましたが、ここに酒田港が追加。
 さらに門司港と博多港は中国やタイ・ベトナムなどの東南アジアと外航航路がつながっていて、世界中への輸送がしやすくなります。

 産業の活性化に加え、輸送手段の選択肢が増えることで、いわゆる「2024年問題」への対応としても期待されます。
 一方、利用拡大に向けた事業者への周知が今後の課題となっています。
 
【県産業労働部 伊藤秀敏貿易振興主幹】
「国内物流をしている県内の多くの企業には今まで県としてなかなか酒田港利用のアプローチを出来ていなかったので広く周知して利用拡大を図っていきたい」
 県や酒田市などでつくる協議会では酒田港を利用する事業者に対して新たな助成制度を設ける方針だということです。