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コメの価格下落 消費者歓迎も農家は複雑 店頭価格5キロ3000円を下回るところも

2年前、猛暑による不作やインバウンド需要の高まりなどで国内ではコメ不足が少しずつ広がり始め、25年は各地で価格が高騰しましたが現在は徐々に落ち着いてきています。消費者からは歓迎する声があがる一方、農家はコメの価格の乱高下に翻弄され、複雑な心境をにじませています。

「ズラリとお米が並んでいる中、ひと際目立つこちら。なんと本体価格が3000円を下回っています。」

こちらのスーパーでは、26年1月、はえぬき5キロの価格が直近3年では最も高値となる3480円で販売していましたが、それ以降、価格は下落し現在は2950円で販売しています。(特売の本体価格)

値下がりの要因の一つが「在庫」です。25年産のコメは全国的なコメ不足の影響で価格が高騰した半面、購入を控える消費者も多くなったため価格が下がってきた現在はコメの在庫が多い状況となっています。

このため、スーパーなど小売店では今年の新米の入荷前までに在庫を調整しようという動きが強まり、コメの価格が下落傾向にあります。

「下がることは当店としても非常に嬉しく思う。実際、お客さまの買い上げ点数も伸びている状況」


「ありがたい。安いと。毎日食べる。3食。安くなると買いやすい。」
「助かるのと安心感がある。やはり主食なので小さいころから食べている。まだ3200円から3300円しても安くなったとは思わない。3000円ちょっと切れるくらいでないと」
「食べ盛りの子がいてどうしてもお米はいっぱい食べるので安い方がありがたい。安くなればなっただけ嬉しいが、お米農家さんの方も困らない程度の価格で落ち着けば良いのかなと思う」

一方、農家の心境は複雑です。

鶴岡市下山添の三浦和彦さんです。

「非常に残念に感じている。去年は非常に高かった。異常な価格だったかもしれない。26年は確実に去年の価格帯より割り込むことが予想される」

25年はコメ不足から価格が上昇しました。概算金も大幅に上がりましたが今年はコメが余っているため価格は下落傾向に。

さらに、農薬や肥料などが軒並み高騰し、経費がかさんでいます。今年のコメの価格はどうなるのか、三浦さんは不安をぬぐえません。

「去年ほど高くなくてもある程度、6年産、7年産の平均点ぐらいの価格がついてくれれば我々も持続できるような農作業が出来る」

利益がでなければ後継者の問題はより深刻になり、営農意欲もそがれてしまう状況に拍車がかかってしまうと三浦さんは話します。

「農家を続ける上では価格帯、生産の仕方、いろんな背景。国の支えがあってできている産業ですのぜひともでそういったところを育てていただきたい」

農家にとってコメの価格下落は死活問題で、どの程度の採算が取れるのか不安は尽きません。