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米沢市の骨董市「奥州げてもの」に250万円の『河童のミイラ』が登場

この週末、米沢市で東北地方の民芸品やレトロな日用品などを集めた骨董市が開かれました。会場には、『河童のミイラ』と伝わるものも展示され、大勢の来場者でにぎわいました。

米沢市できのうまでの2日間開催された骨董市「奥州げてもの」。東北各地の古物商や愛好家たちが出品した懐かしい日用品やレコード、古書などがずらりと並び、会場は朝から通路が埋まるほど大勢の人が訪れ、熱気に包まれました。

なかでも来場者の目を引いていたのが、魚のような下半身に、人とも獣ともとれる顔を持つ「河童のミイラ」と伝わる品です。会場の一角に展示されると、訪れた人たちが次々に足を止め、じっくりと見入っていました。来場者からは「こわい」「夢がありますよね」「UMAとかの勉強しているから見れてよかった」といった声が聞かれました。

この品には「250万円」の値段がつけられており、購入することもできるということです。静岡県から来たという来場者は「河童のミイラを見に来た。値段を見てちょっと手が出なくて。一応かき集めてきたんですけどね」と話していました。

福島県の旧家から見つかったというこの『河童のミイラ』。江戸時代に同じような物が見世物や土産物などとして作られたということです。出品したのは、この催しを企画した米沢市の古書店「禅林堂」の木村武征さんです。木村さんは「出島貿易の頃に中国やオランダに行った形跡があって、オランダの博物館にもある」と話します。

この「奥州げてもの」は、木村さんの大叔父で美術商だった木村東介が、90年前に始めました。「げてもの」とは、高価な美術品ではなく、かつて民衆が日常生活で使っていた物を表す言葉だといいます。
木村さんは「お殿様に献上するような上等な品ではなく、一般の人が使う民衆のものですね。下に向かうもの、という意味で農具だったり、信仰の対象だったり、どこの家にもあったようなものです。機能美が中心にあるものを『げてもの』と言います」と説明します。

会場には古道具や民具、伝統工芸などの品々が並びます。木村さんは、きらびやかな美術品ではなく、人々の暮らしを支えてきた道具や信仰といった民衆の文化に光を当てたいと話します。
「もう一回つくられるってことはないんですよね。同じものをつくる職人というのはいないですし、うちにあるものが、価値のあるものなんだよということにもう一度見直すきっかけになれば」

『河童のミイラ』と伝わる珍品から、民衆の暮らしを支えた品々までが並んだ「奥州げてもの」。訪れた人は思い思いに『げてもの』との出会いを楽しんでいました。