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着物にして奉納 慈恩寺舞楽へ 生地を紅花染め

寒河江市の伝統行事「慈恩寺舞楽」で使われる着物を奉納するため、反物にする生地の「紅花染め」が行われました。

国の重要無形民俗文化財「慈恩寺舞楽」は、毎年5月5日に寒河江市の慈恩寺で五穀豊穣を願い、8つの舞が奉納される伝統行事です。

そのうち6番目に行われる「二の舞」で老婆に扮した演者が着る茶色い着物について、寒河江市出身の染色家、佐久間政子さんが新たな発見をしました。衣装を調べる中で、現在使われているものより前の、およそ400年前に奉納された着物が見つかり、専門家と確認したところ、紅花で染められていたことが判明しました。

「最上紅花をいつくしむ会」の会長を務める佐久間さんは、「専門家に見せたら『これは間違いなく紅花染めです』と言ってもらいました。絶対何とかしなきゃという気になりました」と語ります。

そこで3年前から、慈恩寺に奉納するための新たな着物づくりを開始。地元の小学生たちが作った染料のもととなる「紅餅」を使い、佐久間さんらが色ムラが出ないよう、生地を動かし続けながら丁寧に染め上げていきました。

この作業を2日ほど繰り返した後、着物に仕立てて慈恩寺に奉納するということです。

佐久間さんは「100年、200年は使えると思います。ベニバナがシルクロードを渡ってきて、今、紅餅は山形でしか作られていないという歴史もあります。(完成した着物を)ぜひ見てほしいです」と話しています。