YTS NEWS

News

記録的不作のサクランボ、安定生産へ 東根市で初のフォーラム開催

記録的な不作となった今シーズンの県産サクランボ。今後の安定生産を目指すフォーラムが東根市で開かれました。

農林水産省のまとめによりますと、今年の県産サクランボの収量は8310トンで、不作だった去年より280トン少なく、平成以降で最も少なくなりました。

2年連続の不作を受け初めて開催されたフォーラムには、生産者やJAの担当者らおよそ150人が出席。今シーズンの不作の要因として、開花時期の天候不良の影響でマメコバチの活動が鈍く、受粉が進まなかったことや、実が割れる「裂果」が発生したためと報告されました。

県の担当者は、来シーズンに向け、毛ばたきを使った授粉を5分咲きのころに1回、満開の時期に2回程度行うことや、防風ネットの設置などを呼びかけていました。

【東根市農業士会 渡辺豊副会長】
「技術的な結実対策や高温障害対策はもちろんだが、やはり東根のサクランボ、全国の皆さまが待っていますから、責任を持って産地としておいしいサクランボを必ず届けるんだという気持ちを皆さんに持ってもらいたい。」

参加した人たちは結実確保に向けた理解を深めていました。