YTS NEWS

News

年の瀬彩る川西町の伝統技術 門松としめ縄に込める地域への願い

年の瀬を迎え、地域に正月を呼び込む手仕事が佳境を迎えています。
川西町では、門松やしめ縄づくりが盛んに行われています。

大量の稲わらの中で作業を進めているのは、川西町の「いぬかわ・わら細工会」です。地元の祭りで使う「わらじ」などを作る技術を後世に残そうと組織されました。

コロナ禍で祭りが中止になるなか、わらを活用しようと新たに始まったのが門松づくり。わらの温かみと丁寧な手仕事が評判を呼び、すっかり年の瀬の風物詩となりました。今年は大小135組の門松と、神社の鳥居に飾るしめ縄を8本つくります。

この日も作業所には15人ほどが集まり、稲わらを手の中でより合わせて縄をなったり、門松の飾りつけをしたり、手分けをして作業を進めていました。

いぬかわ わら細工会の中野茂三副会長は、「金物を使わないとか、竹の節と節を合わせないとかこだわって作っている。令和7年もいろんな出来事がありました。克服して来年に向けて健康家内安全を祈念しながら飾ってもらいたい」と話しました。

門松づくりは明日(23日)まで続き、25日以降、役場や町内の企業などに順次、配達されます。