戸沢村蔵岡地区で進められている防災集団移転事業をめぐり、村は来年10月までとなっている仮設住宅の入居期間について、県を通じて国に延長を求めていることが分かりました。

去年7月の記録的大雨で集落全体が水に浸かる被害を受けた戸沢村蔵岡地区。

村では住民の合意のもと、集落ごと安全な場所へ移る防災集団移転事業の検討を進めています。

ことし9月に開かれた2回目の住民説明会では、蔵岡地区から北へおよそ2キロ離れた名高地区・中央公民館南側の土地が、移転先として適していると示されていました。

説明会の開催後からおよそ1週間にわたり、村は蔵岡地区の住民を対象に個別の説明会を実施。

補償金の説明や移転先の意向を調査するアンケートなどを行いました。

そしてきょうの戸沢村議会では、現在、27世帯55人が暮らす仮設住宅の入居期限が来年10月までとされていますが、村は、生活再建の状況を踏まえ、県を通じて国に延長を求めていることを明らかにしました。

村は、今月下旬に3回目の住民説明会を開き、アンケートの結果を踏まえた移転先の整備計画を提示したいとしています。