クマの出没による風評被害が懸念される中、観光関係者を対象にクマ対策を学ぶ研修会が開かれました。

この取り組みは、県の「クマ被害対策パッケージ」に基づいて初めて行われました。

オンライン形式の研修会には、観光物産協会や宿泊施設、市町村などからおよそ40人が参加し、野生動物に詳しい専門家から『観光地ができるクマ対策』を学びました。

「来てくれた観光客を安心させる材料を増やすことに意識を持ってください。」

専門家は、クマ対策を見える化することが安心につながると指摘し、危険な箇所を洗い出して地図にすることや、看板を設置する対策を紹介しました。

また、参加者からは野外イベントの開催基準について質問があがり、専門家は「出没があった場合は付近にとどまっているケースが多いため、中止の判断がベストだ」とアドバイスしました。

「クマに関するいろんな知識が少しでもあれば、対策が講じられる。お客様への適切な周知に今回の研修を生かしていただければ。」

県では今後も、観光業を対象にした相談窓口の設置など対策を広める方針です。