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東北3県 広域緊急援助隊の合同訓練
大規模災害を想定した東北3県の広域緊急援助隊による合同訓練が天童市で行われ、有事の際の連携を確認しました。
訓練を行ったのは、災害現場で本部など各所に映像を送る県警の機動警察通信隊や山形・宮城・福島3県の広域緊急援助隊員ら総勢およそ200人です。
訓練の中心となる広域緊急援助隊は、阪神淡路大震災をきっかけに発足した災害対策のエキスパートで最前線で災害警備活動を行う部隊です。
今回の訓練は、村山地方に線状降水帯が相次いで発生し、天童市には大雨特別警報が発表されたという想定で行われました。
大規模な土砂崩れが起き、家屋が倒壊したという現場では、専用の棒を使い、出入口の安全を確保したうえで救助にあたります。
「危険だから、そこに入る隊員の数とかも考えて活動してください。」
現場で指揮を執る機動隊分隊長の日向裕也さんは、去年7月の記録的大雨の際、酒田市の被災地で行方不明者の捜索にあたりました。
「川の直近で、要救助者がいる状況で、一番は隊員の安全を考えながら、でも、要救助者が待っているという葛藤の中で進めていくのが難しかった。」
車の水没を想定した訓練でも、被災地での経験をもとに、現場にいる全ての人の安全を考えながら指示を出します。
「人の腰のあたりまで水没している想定ということで、窓より上の部分を開放して救助を試みます。様々な工具を使って安全に救出できる方法を模索します。」
隊員たちは限られた時間の中で適した機材を選んで救助にあたっていました。
「どういう風にしてきょう訓練に参加する隊員に現場をイメージしてもらうか考えながらやった。共同で訓練することによって顔の見える関係が築けて、県外出動があった場合にスムーズに連携がとれるので、ためになった。」
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