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旅館居座りクマ「緊急銃猟」で駆除

旅館の壁や冷蔵庫は破壊され、床には食材などが散乱しています。

米沢市の温泉旅館に居座っていたクマが、緊急銃猟によって駆除されました。

午前7時半ごろ、米沢市大沢の滑川温泉にある「福島屋旅館」の1階にクマ1頭がいると、旅館の経営者から警察に通報がありました。

クマはおよそ1.2メートルの成獣で、旅館1階に居座りました。

現在旅館は冬季休業中で宿泊客はなく、経営している家族3人は避難。

その後、午前11時49分、米沢市の担当者によって緊急銃猟が許可され、猟友会らが建物に入ったところ、2階の廊下に横たわるクマを発見。

猟友会が発砲しその場で駆除しました。

県内での緊急銃猟による発砲は初めてです。

「(クマが)建物の中にいて危ない状況だったことと、安全を確保したうえで入っていけたので、(緊急銃猟は)正当なものだった。」

クマはこの階段の下から侵入したとみられています。

クマが駆除された後、旅館に入ってみると、1階の障子や床には穴があき、冷蔵庫は壊され、食材が散乱するなど、クマが居座った形跡を確認できました。

また、廊下の壁には猟友会による発砲の痕も生々しく残されていました。

「毛みたいなのついてないですか。ついている。」

「初めてです。うちまで入り込まれたことは初めて。いつも我々が寝ている部屋の前にいました。」

旅館によりますときのう夕方も旅館の敷地内でクマが目撃され、椅子や机でバリケードを築いていた中での被害となりました。