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米沢市 上杉謙信の深い信仰心に焦点を当てた特別展

山形県米沢市ではゆかりのある戦国大名、上杉謙信の深い信仰心に焦点を当てた特別展が開かれています。

米沢市の上杉博物館で開かれている特別展には江戸時代を中心に米沢藩を治めた上杉家の文化財のうち上杉謙信にゆかりのある工芸品などを中心に48点が展示されています。

このうち、国宝「上杉家文書」のひとつ「上杉謙信願文」は当時猛威を振るった一向一揆勢の退散を祈願して奉納された文書とみられています。

朱印には阿弥陀如来など神仏が刻まれていて深い信仰心が確認できます。

また、こちらは謙信が護身用に使っていたとされる刀剣です。

仏教の法具のような柄と梵字が刻まれた刀身が組み合わされていて、戦国時代の激しい戦乱の中で信仰と戦いが具体的に関連していることがうかがえます。

「上杉謙信の信仰にまつわる貴重な文化財が展示している。そしてそれを受け継いできた米沢藩上杉家の歴史を米沢の歴史として知っていただきたい。」

この特別展は内容を一部変えながら11月16日まで開かれています。

展示の初日にはギャラリートークが開かれおよそ30人が学芸員による説明を熱心に聞いていました。