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「モンスターウルフ」で野生動物を撃退

野生動物による農作物被害を防ごうと、オオカミ型の獣害対策装置「モンスターウルフ」による実証実験が始まりました。

「モンスターウルフ」は野生動物による農作物被害の防止を目的に、市やJAなどで構成する山形市有害鳥獣被害防止対策協議会が山形市高瀬地区のキャベツ畑に設置しました。

設置期間は9月5日から12月上旬までの3カ月間です。

この装置は、全長およそ120センチのオオカミの形をした機械で、目から出る赤いレーザービームやオオカミの鳴き声をはじめとした50種類以上の警戒音で野生動物を驚かせて追い払います。

高瀬地区では、9月5日朝もクマの足跡が見つかっており、農家からは期待の声が聞こえてきました。

「今までになくひどいです。2、3カ所くらいの場所で一つの田んぼくらい(キャベツ)の被害にあってます。これほどの音量のものは無かったので、音量に期待しています。」

山形市によりますと、2024年度の野生動物による農作物の被害額は、およそ3900万円でそのうち高瀬地区は670万円だということです。

「モンスターウルフの利点は電気柵と比べるのではなくて、こういう猛獣対策もあるという一つの案だと思っていて、移動して守れる範囲を守っていこうというもの。」

「カメラをつけているので、どういう効果があるかをしっかり検証して、今後、拡充するのかを検討していく。」