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新作 間もなく完成 山形の風景を刺繍で表現
「針」と「糸」で山形の魅力的な風景を表現するアーティストの新たな作品がまもなく完成します。
この作品の制作風景を取材しました。
夜空を埋め尽くす美しい花火。
酒田の花火大会を描いた作品です。
一見すると、写真のように見えますが・・・実は全て刺繍でつくられています。
一針一針、丁寧に縫って風景を描く芸術作品。
制作しているのは米沢市在住のクロスステッチアーティスト、長澤聡さんです。
モチーフの多くは「山形の風景」。
長澤さんが現在とりかかっているのは、2024年、導入されたばかりの山形新幹線「E8系」の作品です。
米沢市の山間部にある板谷駅付近を走る風景を題材に選びました。
「カーブがきつくて車体の両方が見える。急こう配でカーブが強いというのは新幹線ではなかなかない。この米沢でなければないと思ったので。」
作品のサイズは幅45センチ、高さ55センチで、縫い目はおよそ1ミリという細かさです。
「個展を開くと、涙を流して見てくれる方や、手を合わせてくれる方もいる。見て感動してくれる方がいれば時間かけてもいいなと思っている。」
制作は現在、佳境を迎えています。
真新しい車体の光沢を一針ごとに糸を替え映し出していきます。
「自分でいうのはなんですけど、魂こもってると思う。一針一針に。きれいにつくりたいと思って作っている。」
完成は10月末の見込みで、2026年の市民芸術祭などで発表する予定です。
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