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運休が続く米坂線 復活への機運を高めるイベント
3年前の豪雨災害で区間運休が続いているJR米坂線について、復活への機運を高めるイベントが新潟県関川村で開かれました。
JR米坂線は2022年の豪雨によって被災し、現在も長井市の今泉駅と新潟県の坂町駅との間で運休が続いています。
JR東日本と山形・新潟両県などとの間で議論が続けられていますが、復旧の見通しは立っていません。
「広がれー絆」
こうした中、山形・新潟の両県知事が参加して早期復旧の機運を高めようと8月31日、開かれたのは「米坂線復活絆まつり」です。
沿線自治体などでつくる協議会が企画し、2025年で2回目の開催となりました。
会場の関川村役場では沿線自治体のご当地グルメが楽しめるマルシェのほか・・・
「なくさないで米坂線、暮らしを絶やさないで」
地元アーティストによるステージがイベントを盛り上げました。
「お母さんに作ってもらった。米坂線が坂町までつながるように応援しにきました。」
また、沿線にある高校の生徒たちが、駅をめぐるすごろくなどを作成し、米坂線の魅力を訴えていました。
「いろんな世代の方に米坂線のことを知ってもらって興味を持ってもらうことから(復旧に向けて)少しでも進んでくれればいいと思う。」
会場では国やJRに対して早期復旧を求める署名活動が行われ、多くの人が足を止めて呼びかけに応じていました。
「東日本大震災の時も活躍した路線、残す必要性があると思い署名させてもらった。」
「米沢に行くときに便利だった。ないと困る。村や町の人たちも喜ぶし、最優先で議論をしてほしい。」
米坂線の復旧をめぐっては、両県や沿線自治体はJR東日本に対し鉄路での維持・運営を求めています。
一方、JR側は、利用客数の減少などを背景に「単独での運営は厳しい」とした上で、バス転換を含めた復旧案を示し、協議が進められています。
「いろいろな現実的な案もでてきているのでさらに検討を加速させて地域の足をどう復活させるか一緒に取り組んでまいりたい。」
「きょうこんなにも多くのみなさんが来場されて盛り上げてくださった。この勢いを米坂線の復活につなげていければ。」
関川村によりますと、8月31日は同時開催された村の恒例イベントとあわせ、2024年のおよそ10倍となる1万5000人ほどが訪れたということです。
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