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戦後80年 長崎被爆者の「家族証言者」が講演

2025年で戦後80年。

山形市の道の駅では長崎の原爆の話をもとに戦争や平和について考える講演会が行われました。

「8月9日は、朝から空襲警報が鳴っていました。突然、耳がつぶれるくらいのドーンというものすごい音が鳴りました。そしてその後すぐに蛍光灯を当てられたくらいの熱さを頬に感じた。」

マイクを握るのは長崎県出身で大阪府の中学校で教鞭をとる中村慎吾さん。

実際に長崎の原爆を体験した大叔母の森清子さんの話を伝える「家族証言者」としても活動しています。

中村さんは被爆当時の様子や今の思いなどを「森さん本人」として語ります。

「着る物もない、生活に必要なものもない。ただのケンカで原爆を落として戦争ってなんでこんなことするんやろ。私がこれからの若い世代に伝えたいことは今回(原爆の)話を聞いた時、世界で起きる戦争や紛争の様子を見た時、あなたがどう考えたか、その考え方を大切にしてほしい。」

訪れた人たちは語り部の言葉にしっかりと耳を傾けていました。

「学校の授業では気付かないような事を知ることが出来て、戦争の悲惨さを次の世代に語り継いでいかなければいけない。」

「(戦争や平和について)どうでも良いと思っている人もいっぱいいるはず、自分の大事な恋人や家族がそういう状況になったらどう思うか、自分に置き換えて考えてほしい。」