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「備蓄米」おいしく味わう方法

山形県内でも備蓄米が流通していますが皆さんはどのように調理していますか?

「安さ」だけでなく、「味」も気になるという声が聞かれる備蓄米。

おいしく味わう方法を料理のプロに聞いてきました。

向かったのは、山形市にある山形調理師専門学校。

日本料理の教員を務めてまもなく20年、伊藤伸也先生に教えていただきます。

今回用意したのが2021年産のいわゆる「古古古米」です。

「最初香りが広がったときは美味しそうなお米だなという香りだったんですけど、よく嗅いでみると少し米ぬかのようなそんな香りがしますね。」

「やはり酸化は防げないと思うので、その分においがこみ上げてくるのかなと思います。」

最初に備蓄米と2024年産の「はえぬき」を食べ比べます。

炊き方に差が出ないよう同じ土鍋で炊きましたが、見た目に大きな違いはありません。

まずは2024年産の「はえぬき」から。

「もちもち。噛めば噛むほど、甘みが出てきますね。」

続いて気になる備蓄米です。

「全然違う!備蓄米だけで食べてもおいしいんですけど、比較するとその味に差が出ていると感じる。」

ここで先生に備蓄米をおいしく炊く方法を聞きました。

「炭酸水を使って炊くことで、パサつきやお米の硬さを少しはやわらげると思う。」

さっそく炭酸水で備蓄米を炊いてみると・・・

「もっちりしています!備蓄米独特の米ぬかの香りが広がらずに、甘みも感じますし。」

学生の皆さんにも炭酸水で炊いた備蓄米を試食してもらいました。

「炭酸水の方が粒立ちが感じられた。」
「硬さもほどよくやわらかくなっていて、食べやすい。」
「新米と一緒くらいの粘りが出ていて、とてもおいしかった。」

備蓄米をさらにおいしく味わう調理法として教えてもらったのが、「新しょうがの炊きこみご飯」。

作り方はとても簡単!

昆布、しょうが、油揚げをコメと一緒に炊きこむだけです。

しょうがの香りで備蓄米のにおいを和らげます。

「おいしい。油揚げを入れることによって、味に深みが出ますね。」

「ちょっと食感を出すために、きょうはさいの目に切ってますけど、普段家庭でする場合は千切りにしてもらって入れてもらえればいいと思います。」

工夫次第でさらにおいしく味わえる備蓄米。

「まあ、いっぺん食べてみて」はいかがでしょうか?