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殉職した警察官の両親 県に損害賠償を求めた裁判
2024年7月に発生した記録的大雨でパトカーごと流されて殉職した警察官の両親が、山形県に対しおよそ3160万円の損害賠償を求めた裁判が開かれました。
県側は請求の棄却を求め争う姿勢を見せています。
訴状によりますと、新庄警察署の巡査部長だった男性(当時29)は、2024年7月の記録的大雨で住民から救助要請を受け、他の警察官とともに現場に出動したところ、川の増水でパトカーごと流され死亡しました。
提訴した理由について男性の両親は、「警察を非難したり貶めたりすることが目的ではなく、訴えを通じて警察官の命と安全が確保され、より良い警察組織になるため」としています。
山形地裁で開かれた第一回口頭弁論で、原告側は人的被害が発生することは十分に想定できたにも関わらず、ライフジャケットを着用させていないなど、安全配慮義務違反があったとして、県に対し慰謝料などおよそ3160万円を求めました。
一方で、県側は、請求の棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を見せました。