副知事の定数を現在の1人から2人にする条例改正案が県議会で可決されました。

2人目の副知事には国土交通省 官房参事官の折原英人さんが起用されました。

吉村知事は、2009年の知事選で歳出削減などを理由に副知事2人制の廃止を公約に掲げ、初当選。

しかし、社会情勢の変化への対応や国との連携強化を理由に、副知事の定数を再び2人とする条例改正案を6月定例会に提出していました。

定例会最終日の7月1日、採決が行われ、賛成多数により可決されました。

その後、2人目の副知事を国土交通省・官房参事官の折原英人さんとする人事案を追加で提出し、こちらも同意されています。

折原さんは51歳。

1998年に旧運輸省に入り、文化庁参事官や国交省航空局航空ネットワーク部の近畿圏・中部圏空港課長などを歴任しました。

「（重要事業では）空港の滑走路延長だったり、新幹線の新トンネルの整備だったり、そういったことが考えられる。諸々のことで力を発揮していただけるのではないかと期待している。」

これまで副知事2人制の復活を訴えてきた最大会派 自民党の森谷仙一郎代表も期待感を示しました。

「県政が抱える課題を一緒になって解決していきたい、空港滑走路延長などすぐに色々意見交換したいと思っている。」

一方、吉村知事を支持する県政クラブの木村忠三代表は、人事案について議会での議論が必要だったと話しました。

「会派の中でも折原さんという人材は優秀だという声も聞かれたので、本来であれば議論する時間が欲しかったけどやむを得ずこういう結果になった。」

折原さんの就任時期は現在調整中だということです。