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飯豊町の台湾調査団 調査2日目・3日目に密着

続いては6月30日からシリーズでお伝えしている飯豊町の台湾調査団リポートです。

農村地域の地域課題の解決を目的とした一行の調査2日目、3日目に密着しました。

調査2日目、一行は「新北市紫東コミュニティ」を訪れました。

ここで調査団は現地で紹介されたハチミツに高い関心を示します。

「(今回は観光だけではなくて、ものの交流もしたいということだったんですけど具体的に何か気になるものはありましたか?)ありました。サカキでつくったハチミツというのがあったんですが、サカキは、日本では非常に神聖な植物なわけでそれから生産されるサカキのハチミツというのは、たいへんインパクトのある話しでしたね。」

またこの日は、ハチミツの研究に取り組む国立宜蘭大学に招かれ、ハチミツの成分分析や、台湾在来種のミツバチと生態系保全に関する講演会にも出席しました。

そして調査最終日の3日目には、宜蘭県の「朝陽コミュニティ」を視察しました。

人口が200人に満たない小規模な農村で、かつては高齢化と人口減少が進む地域でした。

しかし近年は、放置された農地を活用しツバキを栽培。

そのツバキを、付加価値の高いツバキ油やボディソープ、シャンプーに加工・販売することに成功しました。

また空き家をリノベーションしたシェアオフィスや幅広い世代が交流できるスペースを整備するなどして、地域の関係人口の拡大にもつなげています。

「今回は3つの農村を見させていただきまして、それぞれ地域の特産品を使って町づくり、町おこしであるとか、それからブランディングというものがしっかりされているということを感じまして、それは非常に飯豊町でもしっかりいかしていけるのではないかと感じたところです。」

「特に3日目のツバキ油のところに関しては、特産品を使ったブランディングだけではなくて、それを町でどうやっていかしていくか、どうやって街づくりをしていくかっていう特産品に特化したところだけではなくて、町全体をどうやってまきこんでいくかというところも考えられていたので、そういったところは参考になるのではと思います。」

今回の訪問で飯豊町の「道の駅」では早くも台湾のハチミツの販売について準備がスタートしています。

今後もお互いの地域課題の解決に向けて、人やモノの交流を積極的に進める具体的な取り組みも検討されています。

ここまでは特集でした。