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山形空港でクマが目撃されて5日目 未だ捕獲されず

山形空港でクマが目撃されてから6月30日で、5日目となりますが現在も捕獲されていません。

住宅地や市街地などで、なぜ出没が相次いでいるのか、専門家に聞きました。

「空港内でクマの姿が目撃されてから丸5日以上が経ちましたが設置されている箱ワナにはエサが入っているだけとなっています。クマはまだ発見されていません。」

6月26日、山形空港の滑走路付近にクマが出没し、山形県東根市などは箱ワナを設置してパトロールを強化してきましたが、27日の早朝以降、敷地内では目撃されていません。

「空港内でのクマの目撃情報があってから1日半が経った27日午後6時頃、空港北側のこのあたりでクマの目撃があったということです。」

28日の早朝には、長瀞小学校近くの田んぼでクマの足跡が見つかっていますが、同じクマかどうか関連は分かっていません。

山形空港の周りはフェンスで囲まれていて、容易に入ることは出来ないように見えますが・・・。

「フェンスを登ることは簡単に出来てしまう、さらにその上に有刺鉄線があったとしてもクマはそんなに気にしない。クマの皮は厚くて有刺鉄線ぐらいではあまり痛みを感じない。」

県によりますと2025年のクマの目撃件数は304件で、2024年1年間の348件に迫る勢いです。

また、上山市や河北町など、中心部での目撃も相次いでいます。

「クマの数が増えすぎていて、クマの生息地と人間の生活圏が接していて、東北地方の中山間地域に至っては入り組んでしまっている状態。」

2024年の秋、クマのエサとなるブナやクリの実が豊作だったため、繁殖数が増えている可能性があり、今後、市街地で子グマを目撃した際には特に注意が必要です。

「子グマがいれば必ず近くに母グマもいる。子グマに危険性を及ぼす何か、つまり人間を積極的に襲ってくる子グマを守るために・・・子グマを見たらすぐにその場を離れてほしい。」

山形空港のクマについて、警察は、7月1日早朝、ヘリコプターで上空から捜索する方針です。