秋田県の事業者が遊佐町・鳥海山麓で計画している採石事業について、町は「規制の対象事業に該当する」と結論付けしました。

【遊佐町 松永裕美町長】
「水源涵養量の減少をもたらすおそれがある規制対象事業に、該当するものと判断した。」

秋田県にかほ市の川越工業は、遊佐町臂曲地区に所有する鳥海山麓の土地で、最大30メートル掘り下げる採石事業を計画しています。

これに対して町は、町民との意見交換や有識者らで構成する審議会の意見などを踏まえ、対応を検討してきました。

そして、きょう午前に行われた会議で、審議会の意見書や深さ2メートル以上の掘削を規制する町の条例に基づいて、今回の計画を「規制対象事業に該当する」と決定しました。

【遊佐町 松永裕美町長】
「町民の皆さまと、これからも今まで通り一丸となって取り組みを進めていくことが重要だと考えている。」

午後には、高橋務副町長らが川越工業に出向き、決定通知書を手渡すとともに、町の決定に理解を求めたということです。