顧客情報を使い、複数の女性に卑わいな内容のハガキを送ったとして逮捕・起訴された東北電力ネットワークの元社員の男。
山形地裁は男に懲役1年10カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと、東北電力ネットワーク元社員の斎藤良弘被告は、去年7月以降、会社の契約者情報を使い、複数の女性に卑わいな内容のハガキを送り脅迫しました。

判決公判で、島田壮一郎裁判官は、「恐怖を感じ、生活に支障をきたすなどした被害者が多数生じており、脅迫の被害は重く、常習性も明らか。ライフラインの供給に関わる立場を利用していて、個人情報保護に関する法律違反も非難に値する」と指摘。

一方で、一部被害者との示談成立や会社の解雇によって再犯の可能性が低いことなどから、懲役1年10カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

控訴について弁護人は「本人と話し合って決める」としています。